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三重県版「デジタル庁」ってこんなところ!《バリュー&独自性編》

    三重県版「デジタル庁」ってこんなところ!《バリュー&独自性編》

    【自治体通信Online 寄稿記事】
    三重県流「あったかいDX」の全記録~新卒入庁職員の成長ストーリー~ #2(三重県 デジタル社会推進局/同局職員・中濵 佑希乃)

    「あったかいDX」を掲げ、県政のデジタルトランスフォーメーション化を担う部署として三重県庁が2021年4月に発足させた「デジタル社会推進局」。三重県版デジタル庁に位置づけられる同局の新卒入庁職員・中濵 佑希乃さんが住民目線に近いフレッシュな感性で“自治体DXの最前線”をお届けする本連載の第2回は、50名の職員で構成される同局チームメンバーたちのイノベーションに対する姿勢や具体的な仕事ぶりについて。大きな変革を遂げるため、日常を打破するさまざまな挑戦に取り組んでいます。

    デジ局のバリュー

    全国の自治体のみなさん、こんにちは。三重県デジタル社会推進局デジタル戦略企画課の中濵です。

    とても暑くなってきましたね…。私は暑さにめっぽう弱いので夏は例年部屋でゴロゴロと過ごしていたのですが、社会人になったからにはそうも言っていられないということで日々なんとか奮闘しております。

    さて、前回の記事(参照:本連載#1「『難しくて冷たい』を変えていく!」)では、私が所属する三重県デジタル社会推進局(以下、「デジ局」といいます)についてご説明させていただきました。

    今回は、デジ局の「バリュー」と、デジ局の独自性について、また、現在中濵が担当している業務についてお伝えします。

    デジ局では、実現したい未来(ビジョン)、果たすべき使命(ミッション)、価値観(バリュー)を定めて、DX推進に取り組んでいます。前回はビジョンとミッションについてお伝えしましたので、今回はバリューについてです。

    デジ局では、「やめる」「とめる」「うごかない」というようなマインドを変え、どんどん変化に適応する人が生まれる組織を目指すため、以下の3つのバリューを掲げています。

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    三重県デジ局の3つのバリュー

     1 圧倒的当事者意識
    何事も自分事としてとらえ、一人ひとりが主役だと思って行動するようにしています。職員ひとりひとりが自分事として業務を行うことで、情熱をもって、かつ県民目線で取り組むことが出来ます。

    2 時間はコスト
    コミュニケーションコストを意識し、出し戻しを減らすなど、1時間あたりの業務の質と量それぞれを上げていけるよう意識しています。デジタル社会の圧倒的なスピードに置いて行かれないようにするためには、事業推進のスピードアップは必須です。

    3 やれることはやるべきだ
    やらない理由ばかり考えていては新しいことへのチャレンジや変革が進まないため、やること前提で考える思考を身につけるようにしています。やれることは何でもやるというマインドによって、どんどん質が良くなっていき、同時に量もこなせるようになっていくことが狙いです。また、やらなくても良いことは容赦なくやめていくという思い切りも時には必要だということも意識しています。

    この3つのバリューをもとにデジ局の職員は日々スピード感を持って業務に取り組んでいます。

    ~お願い~「あったかいDX」第3弾
    「みえDXアイデアボックス」へのご意見の募集

    あったかいDX第3弾(詳しくは第4回の記事でお話しますが…)では「みえDXアイデアボックス」(https://idea-mie.jp/)を開設しています。

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    「みえDXアイデアボックス」では、「あったかいDXを通じて暮らしやすい社会をつくるアイデア」を募集しています。どなたでも応募可能です(アイデアの投稿にはユーザー登録が必要です)。

    アイデア募集は8月31日(火)までです。

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    アイデア募集以外にも、賛成・反対・中立の投票ができる機能や、アイデアに対してコメントができる機能もありますので是非以下のリンクから覗いてみてください!
    https://idea-mie.jp/

    デジ局の“独自性”

    さて、(同期や先輩の話によると)デジ局はなんだか少し “変わって” いるようです。変革を常に意識しているデジ局では、「公務員の常識」はあまり通用しません

    まずは、オフィスが違います。

    個々のニーズに合わせた多様な働き方ができるよう、「コラボレーションカウンター」や「集中ブース」、「作業ブース」、「Web会議ブース」、「打ち合わせスペース」などがあります。また、誰とでもコミュニケーションがとりやすいよう、開放的なオフィスになっています。

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    三重県デジ局の執務室の様子。上は「コラボレーションカウンター」、下はオフィス

    デジ局には、民間企業からの方、市町・国からの出向の方、技術職の方、去年までシンガポールで仕事をしていた方…など、多様で個性的なメンバーがたくさんいます。そんな、それぞれ全く違う経歴を持つ人達の、豊富な知恵をお借りすることができる(新採の中濵にとっては特に)贅沢な環境です。

    デジ局では、キックオフ・デジタルコミュニケーション・1on1・小さな改革アクション・新採座談会・月締め会・未来セミナー…等、この4、5カ月の間で様々な独自の取組を行っています。

    小さな改革アクション

    今回は、その中でも特に独自性の強い「小さな改革アクション」についてご紹介します。

    行政という組織は私が思っていた以上に「完成されて」いました。労務管理から業務の中の小さなことまで全てが厳格なルールに従って出来ています。

    ですが、目まぐるしく変わっていくこのデジタル社会の中で、今のルールややり方が、未来永劫「最適」であるとは考えづらいです。今は良くてもずっとこのままでは、気が付いたら社会の変化から取り残されていた、ということになってしまいかねません。

    みんなを守るため、みんなを幸せにするための組織だからこそ、先陣を切ってデジタル社会の波に乗り、みんなの未来を切り開いていく必要があるのです。

    改革は難しいことです。誰だって失敗したくありません。新しいことをするには、きっと尋常ではない勇気と我慢が必要で、苦しくてつらいことの方が多いのかもしれません。

    それでも、より良い未来を望むなら、行政組織でもルールややり方をアップデートしていく必要があるのです。

    とはいえ、実際に突然大きな改革をするのはとても難しいと思います。

    そこで、デジ局では、職員が改革に慣れ、まずは局全体で改革の機運を醸成するため、毎週「小さな改革アクション」を行うことにしています。

    例えば、オンライン会議が増える中、名刺を渡せない代わりにデジ局風の背景画像を作ったり、今まで紙を使って行っていた会議室の予約をチャット化したり、メールの定型文(「大変お世話になっております。」など)をデジ局間で廃止したりと、本当に些細なことです。

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    背景画像使用例

    毎週何か小さな改革を行うことで、職員の改革に対する抵抗感を自然と拭うというのが目的です。

    ※「小さな改革アクション」含め、変わったことの多いデジ局で、新採である中濵は一体どんな業務をしているのかについては、次回の#3でご説明させていただきます。

    (「三重県版『デジタル庁』ってこんなところ!《広報チーム編》」に続く)

    ☆ 本連載の記事一覧

    自治体通信への取材依頼はこちら

    三重県 デジタル社会推進局のプロフィール

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    デジタル社会推進局のメンバー。キックオフ(2021年4月1日)の際の記念写真(写真撮影時のみマスクを外しています)
    三重県デジタル社会推進局では、デジタル時代を生き抜くために、あらゆる人々が家庭・職場・地域それぞれの場所において、新しく何かにチャレンジできる時間を創出できるよう「みんなの思いを実現する『あったかいDX』」をミッションとして、「誰もが住みたい場所に住み続けられる三重県の実現」を目指し、圧倒的なスピードでデジタル社会形成を推進中。2021年4月創設。50人体制。
    <連絡先>059-224-3086

     

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