株式会社ワコムは液晶ペンタブレット製品を通じて、自治体の業務改善や電子化を支援しています。今回は、「救急安心センターおおさか」様にお話を伺いました。
救急安心センターおおさか
救急安心センター(♯7119)事業は、看護師が医師の支援体制のもと救急医療相談や症状に応じた病院案内を24時間・365日対応する救急電話相談窓口です。 国のモデル事業として2009年に大阪市で開設されて以来、2010年12月以降は対象地域を大阪府内全域に拡大し、大阪府内全市町村の共同運営によって実施されています。
突然の病気やけがで「今すぐ救急車を呼ぶべきか?」、「病院に行ったほうがいいか?」などの相談窓口になっており、特に医療機関の診療時間外となる夜間や土日には着信が増える傾向にあり、2022年の着信件数は、平日では1日およそ800件、土日祝はおよそ1,200件になります。
住民からの医療相談の際、症状に応じて20~30ほどの質問項目が表示され、その回答をヒアリングして入力し画面上で緊急度の判定がされるシステムです。判定結果に応じて緊急性が高ければ、そのまま救急車を要請するために119へ転送することもありますし、「6時間以内に病院受診することをお勧めします」という判定になれば、相談者の方の希望する場所から距離が近い順で、該当する診療科目の対応する救急病院をご案内したりしています。中には、緊急度の高いご相談もあることから、多くの質問に対して短い時間で選択操作をする必要性もあり、マウスでの操作機能を残しつつ、ペン入力が可能なワコムの液晶ペンタブレットが採用されました。画面サイズは24インチで、項目ごとのアイコンが視認性の良い大きさで表示できるのも特徴です。
また、感染リスクを軽減するため、担当の看護師が変わるたびに触れる部分の消毒が欠かせません。画面を指で直接タッチするのではなく電子ペンでタッチするというのがセンターで勤務する看護師の方の感染予防にも寄与しています。機器を操作する看護師の年齢層が幅広いこともあり、通常のパソコン操作ではなく電子ペンによる直感的で素早い操作により、比較的小さなボタンであってもクリックしやすいことが機器選定のポイントになりました。
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