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「学校がしんどい人っていませんか?中川翔子さんと話そう」TikTok LIVEレポート

[提供] ByteDance株式会社 / TikTok Japan
    「学校がしんどい人っていませんか?中川翔子さんと話そう」TikTok LIVEレポート
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    ByteDance株式会社 / TikTok Japan
    ByteDance株式会社 / TikTok Japan

    TikTok Japanは2024年7月2日、TikTok LIVE「学校がしんどい人っていませんか?中川翔子さんと話そう」を実施しました。本LIVE配信は学校に行きたくないと感じる若者が、悩みや自身の思いを共有したり、経験者と一緒に考えることを目的としたもので、2024年7月1日から31日まで開催中の「不登校」経験を活かした動画投稿を募集する動画コンテスト「不登校生動画甲子園2024」に先だって開催されました。

    本TikTok LIVEは、同コンテストで審査委員を務める不登校ジャーナリストの石井しこう氏が司会を務め、審査委員長で自身も不登校経験がある中川翔子さんがスペシャルゲストとして登場しました。さらに不登校経験者として抹茶さん、はるうどんさん、Rさんの3名も登壇。それぞれが自身の体験を語ったり、視聴者から寄せられたコメントにも答えたりしました。そんなTikTok LIVEの様子をお届けします。
    ※以下敬称略

    学校への「モヤモヤ」をみんなで話してみよう

    石井しこう こんばんは、不登校ジャーナリストの石井しこうです。私もかつては不登校で、その経験を生かしてこれまで400人以上の不登校に悩む人たちを取材してきました。今日は「学校がしんどい人っていませんか?中川翔子さんと話そう」ということで、学校でモヤモヤしたことなどについて、みんなで話すことで少しでも気が楽になる場にしていけたらと考えています。

    中川翔子 私も不登校経験者で、中学時代にスクールカーストについていけず、じわじわと学校が嫌になり、中学の卒業式にも参加しませんでした。今でも、その頃の自分と心の中で会話しながら、「今、悩んでいる人たちにどんな言葉をかけられるだろうか」と考えながら生きています。今日はみなさんと、いろいろな言葉を見つけたいです。

    抹茶 昨年の「不登校生動画甲子園」に参加した抹茶です。全日制高校に進学した後、勉強や部活、人間関係のストレスから不登校となり、今は通信制高校に通っています。自分のこれまでの経験を共有することで、みなさんが悩んでいることが少しでも軽くなればと、思っています。

    はるうどん うどんが大好きな17歳です。小学生のときに「人生は一度しかない。子ども時代も一度きりだから、今をいちばん幸せに生きたい」と思ったのがきっかけで、不登校になりました。学校で学ぶことの大切さや、そこで得られる経験が貴重だと理解していたので、不登校になることをたくさん悩みました。でも、今は、自分が不登校になったことを後悔していないし、小学生の頃の自分の決断はすばらしかったと思っています。今日はそういうことを伝えていきたいです。

    R 高校2年生のRです。中学3年生の1学期から中学卒業まで不登校でしたが、それを後悔したことは一度もありません。このLIVE配信をご覧のみなさんの心を少しでも軽くできたら、すごくうれしいです。

    学校への疑問や変わってほしいこと

    石井しこう さっそくひとつ目のテーマ、学校への不満や疑問、ここが変わってほしいなどについて、話していきましょう。

    抹茶 僕は「心に余裕が持てる学校」であってほしいです。高校では部活、勉強、人間関係などで忙しすぎて、心に余裕が持てないと感じています。

    はるうどん 僕は「学校以外の選択肢をポジティブに教えてほしい」というのがあります。不登校になったときに、フリースクールの見学に行ってすごく驚いたんです。それまではフリースクールって暗いところというイメージがあったんですが、実際は全然違って、すごく賑やかで自分もすぐに馴染めそうでした。もっと早く、そういう雰囲気の場所だと知っていれば、不必要に悩まずにすんだかもしれません。そういう情報をポジティブに伝えることが、すごく大事だなと思いました。

    R 私は、学校は「当たり前にとらわれすぎている」と感じています。他人にとっての当たり前が、自分にとってはそうではないということがたくさんありますよね。不登校だった私にとっては、それが「毎日生きること」だったり、「学校に行くこと」でした。学校は子どもたちが毎日行く場所だからこそ、「当たり前なんて何ひとつない」というスタンスで、生徒一人ひとりをそのまま受け入れてほしいです。

    中川翔子 私は「いじめがなくならない現状」が変わってほしいですね。それには、先生が「いじめがあるのかも」という前提で見てくれているのかというのがすごく重要になってきます。いじめが原因の事件も増えていて、教育のあり方や子どもへの接し方を今の時代に合わせて変えていく必要性があると強く感じています。

    もうひとつ、学校にはもっと柔軟な考え方をしてほしいというのもあります。先日、「お茶を買いたい」という生徒に「ルールだからダメだ」と言って、結局、熱中症になってしまったというニュースがありました。そういう「謎の校則ルール」からの脱却も求められていると思います。

    学校に疲れた。もう行きたくない——そう思うのはどんなとき?

    石井しこう これだけ学校に対して思うことがあると、「疲れたな」「今は学校に行きたくない」と思う人も多いかもしれません。ここからはもう少し深く「生きづらくなった経験」について、それぞれの経験談をもとに話していきたいと思います。

    抹茶 僕は小学校2年生から塾通いを始めて、高校受験時は毎日、夜10時まで塾に居残りして勉強。勉強へのストレスをものすごく感じるようになりました。高校に進学してからも、人間関係や勉強へのストレスが重なり、結局、体調を崩してしまったんです。

    中川翔子 それは本当にしんどい。塾に夜10時までいるのは、やりすぎですよね。ギリギリを超えてしまって体にも不調が生じてしまったんですね。そこから学校を休む様になったんだと思いますが、一度不登校になると、どんどん学校に行きづらくなる怖さもあったと思いますが、どうでしたか。

    抹茶 当時は、そのときの自分のことでいっぱいいっぱいで、先のことは考えられませんでした。とにかく体を休めよう、という感じでしたね。

    中川翔子 体と心が休めていて健やかな状態で初めて、頑張る余裕が生まれます。そういう意味では、抹茶くんは自分の命をしっかり守ったんですね。実際に休んでみてどうでしたか。

    抹茶 夏休みは気持ちに余裕が生まれたんですが、夏休みが明けると「行きたくない気持ち」が強くなってしまって。「行かなくてはいけない」という気持ちとの葛藤がきつかったです。

    中川翔子 私も夏休み明けは「行きたくない」が加速したのを覚えています。自分で鍵を買ってきて部屋に鍵をかけて、親とケンカになったり。そうするうちに、親も少しずつ「学校に行くのはムリだ」とわかってくれました。

    石井しこう そんな抹茶くんにとっての転機は、どんなことだったのでしょう。

    抹茶 通信制高校への転校です。先生と面談で話したり、授業を体験したり。通信制高校の仕組みや校風も理解できて、「ここなら自分のペースでいけそう」と思えたのが大きかったですね。

    中川翔子 自分のペースというのが、すごく大事ですよね。私も通信制高校に入ってから少しずつ大丈夫な日が増えていき、だんだんと楽しくなっていきました。

    抹茶 僕は週2ペースから始めて、今では週5で毎日通っています。

    中川翔子 すごい!だからやっぱり「こうじゃなきゃダメ」というのはないんだな、と思いますね。

    石井しこう ここでいくつかコメントをご紹介します。「毎日我慢して学校に行っている」「先生が人によって態度が変わるから怖い」「本当に葛藤です」。「とにかく大丈夫ですからね」という声などがありました。

    学校や教室に心を許せる“居場所”がない

    石井しこう 次のテーマは、「学校や教室に居場所がないと感じていませんか?」です。なんとなく「ここに私はいちゃいけないんじゃないか」と思っている人もいるのではないでしょうか。

    中川翔子 いじめや嫌がらせで居場所がなくなった人もいれば、周りと自分が合わなくて居場所のなさを感じている人もいると思います。学校だけでなく、家での居場所がないという人もいますよね。Rさんはどうでしたか。

    R 私は中学時代、家庭環境がよくなく、家に居場所がありませんでした。学校でも心を許せる人が誰もいなくて、毎日、笑顔を貼り付けて過ごしていたんです。そういうふうに居場所を感じられなかったことが、不登校のきっかけになりました。

    中川翔子 それは疲れちゃいますね。クラスなんて、たまたま集まった人たちばかりだから、自分と合う人がいなくても全然不思議じゃないと思います。それに、10代は自由にいろいろなところに行けないから、家に居場所がないのは本当にしんどいですよね。

    石井しこう 当時の自分に言ってあげたい言葉はありますか?

    R 当時は、学校を休むのは普通のレールから外れてしまったようで、すごく罪悪感があったんです。「私はみんなとは違うんだ」という気持ちも強くありました。もし、タイムスリップして昔の自分に会えたなたら、「そのままで大丈夫だよ」と伝えてあげたいですね。

    中川翔子 すごい。私は10代のとき、まだそんなことはわからなかったです。

    石井しこう Rさんは、いつ頃から学校に行きづらくなったんですか。

    R 中学3年の1学期の後半からです。

    中川翔子 そこから夏休みが始まって、夏休み明けという壁はどうでした? やっぱり、行けなくなってしまいましたか。

    R 最初は親に申し訳ないし、休んじゃダメだと思っていました。行けない自分もどんどん嫌いになってしまって…。でも、夏休み明けに頑張って学校に行ってみると、みんなは家族旅行の楽しかった話をしていて、「あ、私とはもう違うな」と。そこから私にとって、学校は「心が傷つくだけの場所」でしかなくなってしまいました。

    石井しこう 夏休み明けのリア充がどんどん集まってくるのがね…。

    R 周りがすごく輝いて見えるし、そんなことで悩んでいる自分も好きになれなくて。

    中川翔子 自分もキラキラしていなくちゃいけないと、感じてしまったんでしょうね。人と比べなくていい、ということも、そのときはなかなかわからないものですよね。だからこそ、少し休んで考えたり、気持ちを整理できる時間が、ときには必要な人もいますよね。Rさんは実際に学校を休んでどうでしたか?

    R 高校に入ると、「あ、大丈夫だ」と思えて強くなれました。もちろん、休んでも根本的なことは解決できないという人もいると思います。でも、お昼休憩みたいなイメージで学校に行かない時期があるだけで、切り替えもしやすくなる気がします。

    中川翔子 何かに追い込まれる状況から、少しずつでも解き放たれるといいですよね。もちろん、それで一気に変わったり解決したりするわけではないかもしれません。それでも、勇気を出して「休む」ことで得られたこともあったはず。

    R 休み始めた頃は、夜になるといろいろ考えてしまって眠れなくなりました。嘘みたいな話ですけど、ただただ天井をぼーっと見ていたら、明け方になっていた、という感じで…。そうすると、今度は朝になっても全然起きられない。目覚ましが鳴っても気づけませんでした。

    石井しこう 夜、眠れないから、アニメやマンガに没頭するという人も多いですよね。

    R 私の場合は、何かしようという気がまったく起きなくて、好きなものに没頭するということもありませんでした。

    石井しこう そんなRさんが、少しずつ気持ちが楽になってきたのはいつからですか。

    R 高校に入ってからです。高校で、そのままの自分を受け入れてくれる同級生に出会えたんです。それをきっかけに、昔のことも含めて「自分はそのままでいいんだ」と思えるようになりました。

    中川翔子 大きな転機ですね。環境も人も変わったことがすごくよかった。

    R 人に受け入れてもらって初めて、自分でも自分を受け入れられるようになりました。

    中川翔子 何より大事なのは、「このままでいい」と自分自身が見つけられるということですよね。私も同じような経験があります。クラスでひとりだけポツンとしていたときに、普通に接してくれた友だちがいたんです。そのときは、「私と一緒にいるとクラスでの地位が下がるのに、この人、大丈夫なのかな」と、友人のことが心配になったりもしました。

    大人になってからその友人に「どうして一緒にいてくれたの?」と聞いてみたんです。その答えは、シンプルに「面白かったからだよ」と。改めて、その友人をカッコいいなと思いました。自分では意識していなくても、ちゃんと自分もそういう人を見つけているんですよね。そうやっていくうちに自分も進化して、誰かのそばにいてあげることができる存在になれたりするものです。

    石井しこう ここで視聴者からのコメントを少しだけ紹介します。「自分には味方がいないと思っています」「笑顔を殺して生活している」。こういう方たちは、学校に行かなくても自分の世界は作れると気づいてほしいですね。何もせずに学校に行かないことも選択肢のひとつです。ほかにも「学校にいて手が震えて止まらなくなってつらい」「我慢してつらいときに泣けなくなった」という声もありました。

    2024年もTikTokで開催!「#不登校生動画甲子園」

    石井しこう 次は「不登校生動画甲子園2024」の紹介です。これは一度でも不登校を経験したことがある人がその思いを語ったり、描いたり、撮影したりして、投稿してもらうというものです。

    ●不登校生動画甲子園2024

    ・特設ページ:https://activity.tiktok.com/magic/eco/runtime/release/6675d309f903fd0282a460f1?appType=tiktok&magic_page_no=1&lang=en&region=Default&use_spark=1   
    ・動画募集期間:7月1日(月)~7月31日(水)
    ・投稿動画テーマ:学校に行きたくない君へ
    ・応募資格:これまで不登校を1日でも経験したことのある、13歳以上20歳未満の個人またはグループ
    ・参加方法:「#不登校生動画甲子園」をつけてTikTokに動画を投稿するだけ!

    私は20年近く不登校の方々を取材してきて、彼らの世界観や価値観にスポットライトが当たるような場を用意したいと思っていたのですが、まさに「不登校生動画甲子園」がそういう場所です。TikTokは多様性を大切にしているので、それぞれの個性に合わせた表現ができるのではないかと期待しています。

    また、自分で動画を投稿しなくても、ほかの投稿動画を見ているだけでも、いろいろな考えを知ったり、励まされたりもします。抹茶くんはこの動画甲子園にエントリーする予定だそうですね。

    抹茶 僕は写真や動画を撮ることが趣味なので、それらを使ってメッセージを伝えたいと思っています。昔から撮り溜めた写真なども使いながら動画を作って、見ている人に「ここに行ってみたいな」とか「不登校生動画甲子園に参加してみたい」と思ってもらえたらうれしいですね。

    R 私は「学校に行かない」という選択が何も間違っていないよ、そのままでいいんだよ」というメッセージを動画で伝えたいです。私にとっては苦しかった不登校という経験が、今、誰かの力になりたいという原動力になっています。つらい気持ちや苦しさも自分の未来をつくってくれているということ。みなさんにも「絶対大丈夫だよ」とメッセージを送りたいですね。

    中川翔子 Rさんの言葉には、生きる希望をもらえますね。今の言葉が動画になることで、それが一生残るというのもすごい。私も繰り返し見て、励みにしたいです。

    はるうどん 不登校への世間の目は、まだまだ厳しいものがあります。そうすると、不登校経験者やこれから不登校になる人は、将来への不安を強く感じたり、自分への自信を失ったりしてしまいがちです。でも、将来への不安を持つことは悪いことではないし、これからの時代に、そういう不安があったほうがいいくらいじゃないかと思っています。不登校は逃げではなく、選択肢のひとつにすぎません。不登校で自由な時間が持てることはメリットもあって、自分さえその気になれば、いくらでもなりたい自分になるチャンスが広がっています。そういうメッセージを動画で伝えたいですね。

    石井しこう 実は3人ともTikTokをすごくやっているというわけではないんですよね。でも、今回の「不登校生動画甲子園」をきっかけにやってみようと考えているので、みなさんも気軽に参加してください。しょこたんさんは2023年に引き続き2024年も審査委員長をお願いすることになります。去年は作品からどんな印象を受けましたか。

    中川翔子 いちばんびっくりしたのは、動画の多様性です。アニメーションで絵を描いたり、イラストを動かしたり、光が点滅するだけの作品もありました。シンプルだけれど輝きを感じる。そんな作品が多くて、みんなの素直な心が映像に生かされているように感じました。

    何か投稿してみようかなという人は、去年の作品をぜひ見てみてください。特に縛りはないので、どんな作品でもウエルカムです。わざわざ外に出かけなくても、スマホのカメラロールから素材を選んで、ベッドの中から動画をつくることもできます。「何かしてみたい」というワクワク感がありますし、今までのつらくて苦しかったことがムダではなかったと勇気づけられるような気がします。

    石井しこう ぜひ、たくさんの作品をお待ちしています。最後にしょこたんさんから一言お願いいたします。

    中川翔子 不登校で悩んだり苦しかったりする中でも、得るものが必ずあると思います。それは大人になっても消えずに、自分の心の中に残っていくもの。不登校を経験したからこそ、誰かの心に触れる言葉を伝えたり、光を発信できる人になれるのだと思います。私も今日のみなさんのコメントから、さまざまなことを教わりました。だからこそ、自分にちゃんとご褒美をあげてほしいし、楽しい気持ちで動画を作ってもらえたらうれしいです。TikTokはすごく身近な存在だし、指先ひとつで誰かの未来を変える可能性も秘めています。そんな感覚で、楽しみながら「不登校動画甲子園」に参加してもらえたらと思っています。

    石井しこう 本日はみなさん、ありがとうございました。



    【TikTokについて】
    TikTokは、モバイル向けのショートムービープラットフォームです。私たちのミッションは、創造性を刺激し、喜びをもたらすことです。TikTokのグローバル本社はロサンゼルスとシンガポールにあり、ニューヨーク、ロンドン、ダブリン、パリ、ベルリン、ドバイ、ジャカルタ、ソウル、東京などの国と地域にグローバルオフィスがあります。https://www.tiktok.com/

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