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選挙における偽・誤情報への対策を目的とした啓発TikTok LIVEを実施

TikTok、選挙における偽・誤情報への対策を目的に実施した「あなたの一票を守る!選挙の偽・誤情報に惑わされないためにできること」TikTok LIVE レポート

[提供] ByteDance株式会社 / TikTok Japan
    TikTok、選挙における偽・誤情報への対策を目的に実施した「あなたの一票を守る!選挙の偽・誤情報に惑わされないためにできること」TikTok LIVE レポート
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    ByteDance株式会社 / TikTok Japan
    ByteDance株式会社 / TikTok Japan

    2024年10月21日(月)、TikTok Japanは、「あなたの一票を守る!選挙の偽・誤情報に惑わされないためにできること」と題し、啓発を目的としたTikTok LIVEを実施しました。10月27日(日)の第50回衆議院議員総選挙に向け、「偽・誤情報」に惑わされないためにどのようなことに気をつければいいのか、専門家を迎えて人気TikTokクリエイターとともに議論しました。

    インターネット上にはさまざまな政治関連の情報が飛びかっています。それらの情報に触れても、それが本当に正しい情報なのかなかなか判断がつきません。そこでTikTok Japanでは、選挙に関心のある人も、まだあまり関心をもてていない人も、偽・誤情報に惑わされないために知っておくべきことや自分ができることについて、TikTokクリエイターと一緒に楽しく学ぶLIVE配信を実施しました。

    専門家として参加いただいたのは、日本ファクトチェックセンター編集長の古田大輔氏と、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)准教授の山口真一氏です。古田大輔氏が所属する日本ファクトチェックセンターは、ファクトチェック(事実の検証)の実践とメディアリテラシーの普及に取り組む非営利組織です。具体的には、不確かな情報や根拠のないデマ、陰謀論などがある中、客観的・科学的な根拠に基づいて事実を確認し、拡散している言説が正確かどうかを判定しています。また山口真一氏は、計量経済学やネットメディア論、情報経済論が専門で、計量経済学のデータ分析手法を用いてネット炎上やフェイクニュースなどのソーシャルメディアやネットメディアにおける影響を研究しています。

    司会進行は三浦珠美さんが務め、TikTokクリエイターのすみはねさん(@sumihane)とSAKURAさん(@sakura_offline)が、偽・誤情報の見極め方や対処法について視聴者と一緒に学びました。

    左から、国際大学GLOCOM准教授の山口真一氏、日本ファクトチェックセンター編集長の古田大輔氏、TikTokクリエイターのすみはねさん、SAKURAさん

    政治や社会に大きな影響を与える偽・誤情報

    まずは情報による選挙結果への影響について、山口氏にお話を聞きました。山口氏の実証実験では、特定の候補者にとって不利な情報に接することで、多くの人がその候補者の支持をやめてしまうという結果が出たといいます。特に、「この人がいいかもしれない」という程度の「弱い支持」をしている人ほど、不利な情報によって投票先を変える傾向があるそうです。

    「弱い支持をしている人は相対的に人数が多いため、それだけ政治や社会に大きな影響を与えることになります」(山口氏)

    では、そもそも偽・誤情報とは、一体どのような情報のことを指すのでしょうか。「偽情報」と「誤情報」の違いを、古田氏は次のように説明します。

    「誤情報は単純に事実が間違っている情報のこと。一方、偽情報は意図的に『誰かをだまそう』としてつくられた偽の情報です。偽情報をつくる人のモチベーションには、故意犯・確信犯・愉快犯という3つのパターンがあります」(古田氏)

    では、人はどうして偽・誤情報を拡散してしまうのでしょうか。山口氏の調査によると、「情報が興味深いと思ったため」「情報が重要だと感じたため」「情報に怒りや不安を感じ、それを表現したかったため」という理由で拡散する人が多いことが分かりました。

    ポイントは、「情報が興味深い、重要だ」と思った人は、善意で情報を拡散しているという点です。ストレートに情報が間違っていることを指摘しても、拡散者は自分の善意が否定されたと感じて感情的になりやすい、と古田氏は指摘します。
    古田氏の説明を聞き、すみはねさんは、「自分もやってしまっているかもしれないとドキッとしました」とコメント。SAKURAさんは、「誰も悪気がないまま誤情報が拡散されてしまうのは怖いなと思いました」と感想を語りました。

    実際に起きた「偽・誤情報」を引き金とする「ピザゲート事件」

    次に、2016年のアメリカ大統領選挙の時期に実際に起こった偽・誤情報による「ピザゲート事件」が紹介されました。

    この事件は、アメリカの首都ワシントンD.Cで、「民主党支持者の店主が経営するピザ店の地下で、人身売買や児童買春が行われている」というコメントがインターネット上に投稿されたことからはじまりました。噂はまたたく間に広がり、ピザ店の前での抗議デモや、抗議の電話をする人が続出します。そのうち、ひとりの男が子どもたちを救い出そうと、ライフル銃を持ってピザ店へ突入する事態に発展します。ところがピザ店の地下には何もなく、男は警察に逮捕されることになりました。

    「どうしてこんな偽・誤情報をたくさんの人が信じてしまったのでしょう?」というSAKURAさんの疑問に対し、山口氏は「人の確証バイアスの影響」と説明しました。

    「人には信じたいものを信じるという特性があります。例えば、ある政党を支持する人は、ライバル政党にとって不利な情報を信じやすい傾向にあります。また先ほど拡散する理由として、『ほかの人のためになると思って拡散する』『怒りの感情によって拡散する』と紹介されましたが、まさにこの2つの理由によって根拠のない噂がどんどん広まってしまったと言えるでしょう」(山口氏)

    この事件を改めて整理すると、①誤った情報が投稿された、②その誤情報が急速に拡散したという2つのステップがあることがわかります。

    「でも、こういった情報が入ってきたら、私も調べないでほかの人に言ってしまうかもしれません」(SAKURAさん)、「有名な人や影響力のある人が拡散したのでしょうか。ということは、自分も加害者になる可能性がありますね」(すみはねさん)

    二人の意見に対して山口氏は、「偽・誤情報問題は、誰でも加害者になり得ます。とりわけインフルエンサーやクリエイターはその影響力の大きさから加害者になりやすいのです。私の研究では、偽情報の拡散量の約95%は、約1%の人たちによって行われていると示されました」とフォロワー数の多いインフルエンサーやクリエイターが持つ影響力と拡散におけるリスクを指摘します。

    ピザゲート事件の影響は約8年が経過した今でも続いており、現在もなおピザ店に対する脅迫メッセージが掲示板に書き込まれています。

    「人の噂も七十五日といいますが、それどころではないですね。現実の世界であれば噂もいつか収まるかもしれませんが、インターネットは全世界に向けて発信され、ずっと残ってしまうというリスクがあるんですね」(SAKURAさん)

    SNSやオンラインで流れる「偽・誤情報」の特徴

    日本でも偽・誤情報の事例は数多くあります。特に選挙のときは、偽・誤情報が流れやすくなります。その理由として「対立陣営がお互いをおとしめようとするから」と古田氏は指摘します。

    「候補者の発言を捏造したり、公約の中身を書き換えるというのはよくあるパターンです。そういう間違った情報が投票に影響を与えるというのは、とても恐ろしいですね。また、選挙のときに世界中どの国でもよく流れるのが、『選挙結果は最初から操作されているので投票する意味がない』という偽情報です。これは絶対に信じないで、ぜひ投票に行ってください」(古田氏)

    「民主主義は多数決で少しでも多い意見に従う仕組みです。全体のたった5%、10%の人たちが偽情報にだまされて投票行動を変えるだけで、社会が大きく動く危険性があります」(山口氏)

    SNSや検索ツールには、「見ている人のほしがりそうな情報を表示する」という仕組みがあり、偏った情報に触れやすくなるという特徴があります。そこでTikTokでは、このような偽・誤情報を防ぐ取り組みを実施しています。1つは、選挙や投票に関するハッシュタグが含まれた動画には、信頼できる情報源に遷移するバナーを自動的に表示するというもの。もう1つは、選挙に関するキーワードの検索結果画面に「信頼できる情報を確認しよう」というメッセージや信頼できる情報源に遷移するバナーを表示するというものです。

    専門家の二人は、本取り組みを「このような機能が開発されるのはすばらしいこと」と評価する一方で、「こういうシステムから漏れる情報もあります。あくまでも自分自身で気をつけて確認することが大事です」(古田氏)、「しいて課題を挙げるなら、リンクをつけてもなかなかクリックしてもらえなかったり、リンク先の情報がわかりづらかったりすることも少なくないので、リンク先の情報をわかりやすく正確なものにしていくことも重要です」(山口氏)と意見も寄せました。

    偽・誤情報に惑わされないためにはどうすればいいのか

    続いて、選挙のときによくある具体的なシーンについてクイズ形式で学びました。3問のクイズに、すみはねさん、SAKURAさん、そして視聴者のみなさんがコメントで回答。自分のバイアス(先入観・思い込み)に気づき、偽・誤情報に惑わされないためのポイントを考えました。

    「ここだけは気をつけたほうがいいというポイントはありますか?」というすみはねさんの質問に、「残念ですが、絶対信頼できる情報源というような便利なものはありません」と古田氏は回答しました。またそれを前提として、持つべき4つの心構えを紹介しました。

    【偽・誤情報にだまされないためのポイント】

    1.偽・誤情報が蔓延していることを知っておく
    2.自分が見聞きした情報が正しいとは限らない
    3.自分に近しい人からの情報が正しいとは限らない
    4.自分の考えに近い情報が正しいとは限らない

    自分と向き合い自分の特性をよく知ることも、情報に惑わされないために重要です。そこで山口氏と古田氏が、クリエイター二人のプロフィールから、騙されやすいポイントを分析しました。

    「すみはねさんは、身近な人から情報を聞くことが多いようですね。偽・誤情報が拡散する最も多い手段は、実は家族、友人、知人との会話です。『身近な人の情報が正しいとは限らない』ということを意識しながら、話を聞くようにしてみてください」(山口氏)

    「SAKURAさんのようにしっかりしていて『自分は大丈夫』と思っている人ほど落とし穴にハマりやすいこともあります。自信を持つがゆえにどんどん極端な情報を集め、それにとらわれてしまうことも少なくありません。そうならないためにも、信頼度が高い情報を複数集めて比較することを心がけてみてください」(古田氏)

    選挙に向き合うことは、人生を決断するためのトレーニングに

    最後に、クリエイターの二人は今回のLIVE配信を振り返り、それぞれ感想をコメントしました。

    「すべてにおいて、疑うことから始めるのが大事だとよくわかりました」(すみはねさん)
    「こんなに身近に偽・誤情報があることを知って驚きました。子どもたちにも騙されないための4つの心構えを伝えて、普段から気をつけたいと思います」(SAKURAさん)

    専門家の二人からは、偽・誤情報に惑わされないためのアドバイスがありました。

    「最初に情報を疑って身構えること、自分を過信せず謙虚な気持ちで情報に接すること、そして自分が情報を拡散するときだけでもいいので、本当かどうかをチェックすること。この3つをぜひ実践してほしいですね」(山口氏)

    「選挙において正しい投票先はなく、一人ひとりが自分にとって正しい選択をすることが重要です。人生は選択の連続ですから、自分なりに考えて投票を決める選挙は、人生を生きていく上でとてもよいトレーニングになるのではないでしょうか。また、若者にファクトチェックの重要性を知ってもらうために、私たちは事実を検証するスキルを競う「ユースファクトチェック選手権」を開催しています。興味がある方はぜひ見てみてください」(古田氏)

    インターネットやソーシャルメディアを使う以上、完全に避けることはできない偽・誤情報。そんな偽・誤情報から自分を守るための方法を学ぶことは、選挙の大切な一票を守ることにもつながります。TikTokでは、引き続き偽・誤情報対策に真摯に取り組み、安心・安全なコミュニティづくりを進めてまいります。

    ByteDance株式会社 / TikTok Japan
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