株式会社ワコムはペンタブレット製品を通じて、各地の業務改善や電子化を支援しています。今回は病院内において、液晶サインタブレットと液晶ペンタブレットをご活用される戸田中央総合病院様にお話を伺いました。
<医療法人社団東光会 戸田中央総合病院>
戸田中央総合病院様は愛し愛される病院を理念とし、昭和37年8月埼玉県戸田市に設立された医療機関です。2022年に60周年を迎えた現在、急性期充実体制加算の施設基準を持つ高度急性期病院として地域医療を支えています。院内では約10年来、生理検査室での用途でワコムの液晶ペンタブレットを、2023年5月からは新たに同意書の電子サイン取得のために液晶サインタブレットを導入し、医療業務におけるペーパレス化、効率化のためにご利用を頂いております。
各診療室に置かれる液晶サインタブレットSTU-540 生理検査室に置かれる液晶ペンタブレットDTK-2451
<同意書サインでの事例>
取材協力:心臓血管センター内科、中央病歴管理室
ワコムの液晶サインタブレットは70台導入され、各課の診療室に設置されています。
2023年5月から電子カルテ更新のタイミングに併せ、同意書を電子化する運用も開始されました。液晶サインタブレットは医師、患者が記入すべきサインを電子で取得するためご採用をいただきました。対象となる同意書は院内における文書ほぼすべてで、手術や造影剤の使用における同意など内容は多岐に渡ります。以前は複写式の専用紙を使用し1枚あたりの原価が高く、作成された同意書をスキャニングして保存する作業や、委託先の保管業者へ書類を引き渡しするなど、紙の運用に時間を取られていました。
そこで新たに病院内の業務フローを構築し、医師が高精細モニター上で内容を患者に対して表示し、ひとつひとつ丁寧に説明を行い、その後に紙ではなく液晶サインタブレットを用いて同意サインを記入する流れにしました。今までの専用紙が不要となる点でコストカットができ、保管費用がかからなくなった点は大きなメリットです。また、元になる同意書フォーマットが電子的に保管されていることから、時世に基づいた文面の変更、追記、画像を挿入することなどが簡単にでき、モニター表示の際に必要な箇所の拡大や縮小もできるため、柔軟性も各段に向上しています。
液晶サインタブレットは稼働当日から患者に利用されていますが、大きな課題や問題はなく自然な流れで電子サインを書かれているとのことでした。専用の電子ペンを使った書き味も滑らかで、機能がシンプルな点も医師や職員にとっても高評価です。科や部門にもよりますが、1台の液晶サインタブレットで1日20件以上の同意書を電子サインとして作成されるケースがあるとのことです。
今後はサインのみならず手術記録など医師が図示して患者に説明をする用途にも液晶ペンタブレットを検討したいと前向きなコメントをいただきました。
<生理検査室での事例>
取材協力:臨床検査科、中央病歴管理室
ワコムの液晶ペンタブレットは、生理検査室の各ブースで8台設置されています。
約10年前より腹部エコーや心エコーなどで取得された画像に対しての書き込み、確認を円滑に行うために導入され、2023年にはワコムの液晶ペンタブレットの旧モデルから、最新モデルのDTK-2451に更新しました。画面サイズが24インチになりより見やすく、表示しやすく好評で、具体的な使い方としてシャントの血管や頸動脈のプラークの記入用途でご活用をいただいております。特に血管の場合には蛇行する記入を行わなければならないため、マウス操作では難しく、直感的に正確に記入できる電子ペンは扱いやすいとのことでした。また、生理検査システムとの機能によって、綺麗な丸や網掛、色選択ができ、書き直しも何度もできる点が紙と異なり便利でご採用をいただいています。
ワコムではこのような医療機関のニーズや課題に対して、病院職員や患者の利便性向上に向けた製品を提供し、社会貢献につながる活動を続けてまいります。
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