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先進事例2024.08.27

観光交流拠点「SICSサステナブルラウンジ」から瀬戸内の魅力を発信!

[提供] 株式会社JTB
この記事の配信元

高松市中央卸売市場内の「うみまち商店街」に観光交流拠点「SICS※サステナブルラウンジ」を開設。地域活性化に向け、観光による地方創生のモデルケースとなるよう挑戦を続ける高松市の取り組みをご紹介します。

SICS(シックス)=JTBの事業「瀬戸内アイランド・コンシェルジュ・サービス」の略称。「チャーター船を活用した新たな島旅の過ごし方をプロデュース」することを目的に香川県内の船や島旅観光の予約受付などを行っています。

背景

自然豊かな瀬戸内海に面し、ターミナル駅の高松駅と高松港が徒歩圏内という全国的にも稀有な交通結節点を有する香川県高松市。市民に開かれた市場づくりと市場機能の向上を目指して再整備及び市場活性化に積極的に取り組んできました。JTBは、高松市を瀬戸内及び四国の玄関口と捉え、高松漁港や瀬戸内海の地域資源を活用したコンテンツ開発や、市場らしいサステナブルを切り口とした飲食店の自主開業、新しい島旅の過ごし方の開発等を計画してきました。

これまで、高松市とJTB双方で協議を重ね、それぞれの取り組みで一定の成果や進捗を上げてきたものの、より一層の地域活性化及び市民サービスの向上を目指し、包括連携協定を締結。新たな取り組みとして、2024年5月、高松市中央卸売市場内の「うみまち商店街」に観光交流拠点「SICSサステナブルラウンジ」の開設に至りました。

目的

  • 地域資源を活用したコンテンツ開発
  • 市民サービスの向上
  • 市場整備・活性化
  • 交流人口の拡大

実施内容

<高松市・JTB 高松市中央卸売市場を中心とする地域活性化に向けた包括連携協定>

主な取り組み内容

01 サンポート地区や瀬戸内諸島との連携

  • JTBが自主事業として展開するSICS(瀬戸内アイランド・コンシェルジュサービス)を活用した独自ルートでの島旅開発
  • 市場と瀬戸内諸島をつなぐ観光コンテンツの開発

02 市場施設のテナント利活用

  • 規格外や一般的に流通されづらい食材を活用したダイニングの運営
  • 市場施設を活用した賑わいづくり

03 高松漁港を活用した観光振興及び海業の推進

  • SICSを活用した島旅への発着拠点の具体化
  • 観光交流拠点化に向けた観光振興策の提案

04 交流人口拡大に向けた取り組み

  • 交流の場となるラウンジの設置
  • 食育・学び・旅を体感できるコンテンツの開発

05 その他、地域の活性化及び市民サービスの向上に資する取り組み

  • サンポート高松や中心市街地と市場を繋ぐための人流調査
  • 交通課題を解決するソリューション開発 

『SICSサステナブルラウンジ』概要

目的
共創パートナーと連携しながら運営し、市場のフードロスの減少に貢献し、交流スペースを活用し高松市中央卸売市場や瀬戸内の魅力を発信する。

テーマ
「サステナブルな交流拠点」

特徴
1階:流通されづらい魚や野菜などを活用する飲食店「クセモノズ」
2階:地域と旅行者を結ぶ交流スペース

運営主体
株式会社JTB高松支店


飲食店「クセモノズ」(1階)

流通されづらい食材や市場の魚、地元の野菜などを活用。サステナブルなコンセプトを身近に感じてもらうため、 思わず行きたくなるようなポップでおしゃれなデザイン、装飾が特徴。

メニューのポイント

  • 地域の方々とアイディアを出し合いながら考案した地元食材を取り入れたメニュー。
  • 「味は抜群だが、形が悪くて流通にはのせられない」食材を使用!

メニュー(一例)

  • 「NEOTAKOBALL」
    タコの代わりに小豆島でオリーブを食べて育ったオリーブサーモンを使用。
  • 日替わりメニュー「ナゾカラアゲ」、唐揚げに「アカエイ」を使用。

(左)1階「クセモノズ」 (右)「クセモノズ」メニュー(一例)


地域と旅行者を結ぶ交流スペース(2階)

廃材や市で使わなくなった部品を再利用。机の脚には市場の物販移動に欠かせない一方で、廃棄にコストがかかるパレットをDIYして活用。

(左)高松中央卸売市場前に広がる港 (右)パレットを活用した机の脚


イベントの実施

  • 防災ワークショップ
  • 初心者向け「はじめてのいけばな」体験教室
  • アスパライベント(産直マルシェとミニライブを開催。サステナブルアスパラ商品「NEOアスパラBALL」を販売。 ) 


JTBならではのサポート

  • 関係機関、地域事業者との連携
  • 地域、地域事業者のこだわりを生かした観光開発
  • 各所ネットワークを活かした運営体制

実施スケジュール

2024年
2月21日(水)
包括連携協定式

5月1日(水)
「SICSサステナブルラウンジ」プレオープン

5月2日(木)
「SICSサステナブルラウンジ」オープン

お客様の声・今後の展望

施設を利用したお客様の声

飲食店「クセモノズ」を利用したお客様からは、「食材に合わせて調理されており、規格外とは言えクオリティが高く、意外とボリュームもあり満足感のある内容でした」といった満足の声や、「ネオンが光るどこかレトロな佇まいと店内の近未来的なデザインが特徴的でおもしろいお店がうみまち商店街にできました」といった感想をいただきました。
また、高松市や地元の漁協の方からは、JTBの本気度に驚いており、今後も様々な活動を一緒に進めながら、高松を盛り上げていってほしいとコメントをいただきました。

今後の展望

高松中央卸売市場を拠点に、地域の食や文化、サステナブルな取り組みを発信し、高松のウォーターフロントエリア全体の活性化につなげたいです。将来的には、市場一帯が瀬戸内クルージングの発着拠点となり、島旅への玄関口として、海・空・陸の駅が一体となった未来都市を目指しています。
新たな航路ができることで観光の人流が変化し、うみまち商店街もより盛り上がっていくはずなので、市場を皮切りに、地域の価値を上げ、地域住民にも喜んでもらえる観光開発に向け取り組みを進めていきたいです。
今後も引き続き、観光による地方創生のモデルケースとなるよう挑戦を続け、高松から「新しい地方の姿」を発信していきたいです。

おすすめポイント

今回は先進事例として、市民の生活拠点であり、かつ観光スポットでもある市場内に新たな観光交流拠点を開設し、地域事業者と連携して観光開発を進める高松市の取り組みをご紹介しました。
本事例のように既存の地域資源に観光交流拠点を設けることで、地域の食や文化の発信といった観光拠点としての機能はもちろん、旅行者と地域住民、地域住民同士をつなぐ機能など、新たな価値を加えることができます。
また地域資源を活用した旅行コンテンツ開発や市民サービスの向上など、その後の取り組みの可能性も大きく広がります。旅行者だけではなく地域住民の満足度もあげることが重要視されつつあります。このようなお悩みをお持ちの地域の方は、お気軽にご相談ください。

プロフィール
山田 裕木
高松支店
観光開発プロデューサー
山田 裕木
最終到達地点で目指すことは、単なる観光開発ではなく、観光開発を通じて、ツーリズムのチカラで地域で顕在化している社会課題の解決を行うことです。旅行者に瀬戸内らしさを活かしたサステナブルな選択肢の提示をJTBが発信、提供していくことで、地域での新たな価値の創造と持続可能な地域づくりを同時に目指していきたいと思っています。
株式会社JTB
設立1912年
資本金1億円
代表者名代表取締役社長執行役員 山北 栄二郎
本社所在地

〒140-0002
東京都品川区東品川二丁目3番11号 JTBビル

事業内容

旅行を基盤としたツーリズム事業を中心に、地方創生にまつわるエリアソリューション事業、企業・地方自治体・教育機関に向けたビジネスソリューション事業を展開しています。

URLhttps://www.jtbbwt.com/government/

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