自治体通信ONLINE
  1. HOME
  2. 先進事例
  3. ~スポーツDXによるまちづくり「マチスポ」実証~ RemoteLOCK × AIカメラ 試験導入で 地域コミュニティの活性化へ
先進事例2024.10.17

~スポーツDXによるまちづくり「マチスポ」実証~ RemoteLOCK × AIカメラ 試験導入で 地域コミュニティの活性化へ

[提供] 株式会社構造計画研究所 RemoteLOCKチーム
~スポーツDXによるまちづくり「マチスポ」実証~ RemoteLOCK × AIカメラ 試験導入で 地域コミュニティの活性化へ
この記事の配信元
株式会社構造計画研究所 RemoteLOCKチーム
株式会社構造計画研究所 RemoteLOCKチーム

志摩市、⻄⽇本電信電話株式会社 三重⽀店(以下、NTT⻄⽇本)、株式会社NTTSportict(以下、NTTSportict)は、2024年7⽉26⽇に、志摩市における「スポーツDXによる地域コミュニティ活性化をめざした取り組み『マチスポ』に関する包括連携協定」(以下、連携協定)を締結し、実証を開始いたしました。3者は、この連携協定に基づき、志摩市内のスポーツ施設や⼩学校・中学校体育館の⼀部にスポーツDXソリューション(AIカメラやコミュニティプラットフォーム、スマートロックシステム等)を試験的に導⼊し、地域スポーツや⼤会・練習等の発信⼒強化、施設管理の効率化、⽣涯スポーツの振興による地域コミュニティの活性化等を図ることで、志摩市スポーツ推進計計画・志摩市スポーツ施設整備基本計画 (志摩市策定)を加速させるための検証を⾏います。

※参照:
①志摩市における「スポーツDXによる地域コミュニティ活性化をめざした取り組み『マチスポ』」に関する実証を開始
②スポーツであなたのマチを元気にする!「マチスポ」

-------------------------------------------------------------------------------------------

(掲載内容は取材日:2024年9月時点の情報です)

本実証には株式会社構造計画研究所(以下、構造計画研究所)が提供する「RemoteLOCK(リモートロック)」およびオンライン予約システム「まちかぎリモート」も試験導入されています。

また、今回の志摩市での実証は、マチスポにおいて「全国初となる学校施設での取り組み」です。そこで、各担当者に実証実験の経緯や展望を伺いました。

<インタビュイー>
・志摩市 教育委員会事務局 生涯学習スポーツ課 主査 里中 亮太 様 (中央)
・株式会社NTTSportict アライアンス営業部長 永松 稔幹 様 (右)
・株式会社構造計画研究所 RemoteLOCKチーム 岡田 佳也 (左)
(執筆:構造計画研究所 RemoteLOCKチーム)

Q 志摩市が「体育施設のDX化」に取り組む背景について教えて下さい

A (志摩市 里中)「利用者の利便性を考えたDX化」を考えていました

▲志摩市 里中 亮太 様

志摩市では「⽣涯スポーツの振興」、「スポーツ施設の整備・充実」、「スポーツ団体等の育成・⽀援」の3つの基本⽬標のもと、⽣涯スポーツ社会の実現のため、様々な具体的⽅策を展開しています。その際、NTTSportict様からAIカメラ・定点カメラおよび、RemoteLOCK、オンライン予約システム「まちかぎリモート」を活用するご提案をいただき、今年度に実証を開始することになりました。

予約システム・スマートロック・PTZカメラの連動は全国的に初めての事例になるそうです。カメラと入室管理の連動は、体育施設管理のDX化としての役割はもちろん、防犯や日々の維持管理等にも有効ではないかと考えています。NTTSportict様と協議を進めていくなかで、スマートロック単体やカメラ単体の導入では見られない相乗効果を期待しています。

Q スポーツDXによるまちづくり「マチスポ」について教えてください

A (NTTSportict 永松)地域スポーツを活⽤したコンテンツを無理なく継続的に制作・運⽤できる仕組みです。

▲NTTSportict 永松 稔幹 様

「マチスポ」ではAIカメラ等によりスポーツ施設で⾏われる試合などを⾃動で撮影、映像コンテンツ化します。遠隔から観戦可能なオンラインのポータルサイトを提供し、地域固有コンテンツの発信が可能です。

競技場にカメラを設置するだけで、練習や試合の映像撮影・編集・Web配信を自動化し、コストや手間をかけずに実現します。

▲「マチスポ」の概要 / システム構成イメージ

NTT⻄日本とNTTSportictでは現在、全国の自治体さまに対して、スポーツDXを通じたまちづくり(マチスポ)に関するご提案を進めておりますが、今回の志摩市での実証は、マチスポにおいて「全国初となる学校施設での取り組み」です。

Q 実証実験の対象施設について教えてください

A (志摩市 里中)野球場や学校体育館など、5つの施設を対象に、それぞれの特性に合わせたソリューションを導入します

▲志摩市の「マチスポ」実証施設

各施設の選定背景については、AIカメラの導入により適しているのは野球場だと考え、始めに「長沢野球場」を選びました。「阿児アリーナ」については体育館としてのスポーツ利用もありますが、文化施設として音楽関係でも利用されているため、幅広い利用目的での適用性に期待しています。

学校施設(文岡中学校・鵜方小学校)については稼働率の向上や、鍵の受け渡しの効率化を実証するために、小中学校の体育館を一つずつ選びました。こちらの2施設は体育館の入口にRemoteLOCKを設置しています。

最後に、国府白浜園地休憩舎はサーフスポットの映像配信や波のコンディションの確認等を定点カメラで実現できたらと考えました。志摩市には日本有数のサーフィンスポットである「国府白浜」があるので、志摩市ならではの特色あるスポーツで実証を進めます。

▲長沢野球場 (野球専用AIカメラ「STADIUM TUBE Double Play」を導入)

▲鵜方小学校(定点撮影用「PTZカメラ」、「RemoteLOCK」「まちかぎリモート」を導入)

Q 文岡中学校・鵜方小学校での従来の鍵の受け渡し方法について教えて下さい

A (志摩市 里中)各町の体育施設の窓口で鍵の受け渡しを行っていました

志摩市は5町に分かれていて、それぞれに体育施設の窓口となる施設があります。例えば鵜方小学校の場合は体育館の鍵を阿児アリーナで管理していて、車で10分ほどの距離です。

利用者は年間の定期予約が主で、申請後は窓口の施設で支払いや鍵の受け取り/返却を行います。キャンセルや問い合わせ等は電話で受付していて、人を介したアナログなやり取りが中心でした。

▲鵜方小学校に設置されたRemoteLOCK (キーボックス内に入口の鍵を収納)

Q 実証で鍵の受け渡しはどのように変わりますか?

A (構造計画 岡田)オンライン予約システム「まちかぎリモート」で施設予約した後は、利用時間だけ解錠可能な暗証番号を使ってキーボックスから鍵を取り出します。

▲構造計画研究所 岡田 佳也

暗証番号は利用期間だけ有効で、単発での利用はもちろん、年間の定期予約に合わせた発行も可能です。鍵の窓口となっている施設を経由することなく、体育館に直接向かうことが出来る点は、利用者・管理者双方の負担軽減になると考えています。いつでも解錠できる非常用の暗証番号等も発行できるので、非常時・防災観点でも有効だと考えています。

また、今回はまちかぎリモートとAIカメラの連携により、「予約時間に合わせて録画が自動で開始/終了する」という機能が加わっています。体育施設の利用用途の幅が拡がり、地域住民への提供価値の向上にも繋がるのではないかと期待しています。

Q NTTSportictが構造計画研究所(RemoteLOCK)と連携した理由を教えてください

A (NTTSportict 永松)自治体保有施設に対してスマートロックの導入実績が豊富だったからです。

予約システムおよびスマートロックの提供企業は多く存在しますが、構造計画研究所様は小中学校体育館をはじめとした自治体保有施設に対して、スマートロックサービス(RemoteLOCK)の導入を特に積極的に実施されていたからです。

(参考)RemoteLOCKは、2024年9月時点で全国で48の自治体への導入実績あり

 Q スポーツ施設DXによって期待できる効果は?

A (NTTSportict 永松)自治体・地域体育施設・地域住民それぞれに価値を提供し、マチの活性化を促進することに繋がると考えています

特に志摩市様 はサーフィンのような特色ある地域スポーツをICT化や映像化により露出拡大の支援ができると思います。また、そのほかにも以下の効果が期待できます。

● 自治体:新たな施設価値を武器に、地域外の大会や合宿を誘致。発展のきっかけに。
● 地域体育施設:運用負担を抑えつつ、新たな付加価値を創出。新規利用数や満足度・リピート率アップにつながる。
● 地域住民:体験やイベント等の情報に触れ、今までスポーツ施設との接点がなかった人も訪れる理由ができる。

Q 最後に、志摩市としての今後の展開について教えてください

A (志摩市 里中)まずは2024年度末までの半年間、志摩市スポーツDXソリューションを導入した各施設で実施される大会や試合映像の配信に取り組みます。

小学校・中学校体育館においては、学校開放事業での施設利用に加えて、部活動や学校授業等でも活用の余地がないかを検証し、効果検証と併せて、設置場所の拡大や更なる利用シーンの創出にも取り組んでいきます。

今回は5施設での実証となりましたが、利用者の声を集めて、例えば施設の稼働率向上に寄与するものなのかや、大会等で利用される大きな施設のほうが適しているのかなど、スポーツDXソリューションの効果的な活用シーンについても検討する予定です。

こうした取組みを通じて、2025年度以降にスポーツDXソリューションの本格導入をめざし、「生涯スポーツの振興」、「スポーツ施設の整備・充実」、「スポーツ団体等の育成・支援」の3つの基本目標のもと、生涯スポーツ社会の実現を加速させていきます。

関連リンク

スマートロック「RemoteLOCK」の導入自治体数が100自治体を突破、鍵のデジタル化を全国で実現

6月23日オープン!LaBOLA×TOBIRA採用でスマート運営を実現した ストリートスポーツの新拠点「エアリススケートパーク太田」〜パリオリンピック目前、スポーツ振興と地域活性化を加速〜

自治体担当者必見!デジ田交付金採択結果から紐解く公共施設管理DX成功のポイント

これからの公共施設運営の“カギ”はスマートロック。全国に広がる導入事例を一挙に紹介

RemoteLOCKを活用した、「地域に根付く」公共施設管理のスマート化 ―佐賀県有田町の官民連携から見る、自治体DXの進め方とは?―

株式会社構造計画研究所 RemoteLOCKチーム
株式会社構造計画研究所 RemoteLOCKチーム
株式会社構造計画研究所 RemoteLOCKチーム
設立1959年5月6日
資本金10億1020万円
代表者名代表取締役社長 湯口 達夫
本社所在地

〒164-0012
東京都中野区本町4丁目38番13号 日本ホルスタイン会館内

事業内容

構造計画研究所は、建物の構造設計業務から、構築物を取り巻く自然現象の解析やシミュレーション業務、情報通信分野でのソフトウェア開発、製造分野へのCAD/CAEのソフトウェア販売やカスタマイズ、そして人間の意思決定支援分野でのコンサルティングなどを提供しております。「大学、研究機関と実業界をブリッジする Professional Design & Engineering Firm」を標榜する当社は、今後も工学知をベースにした有用な技術を活用し、社会の諸問題の解決に挑むことで、より賢慮に満ちた未来社会を創造してまいります。

URLhttps://www.kke.co.jp/

本サイトの掲載情報については、企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。

提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。

電子印鑑ならGMOサイン 導入自治体数No.1 電子契約で自治体DXを支援します
自治体通信 事例ライブラリー