1991年(平成3年)設立の鈴鹿医療科学大学は、三重県鈴鹿市に位置し、医療・福祉分野の人材育成を目的とした私立大学で、さまざまな医療専門職を目指す学生が学んでいます。最先端の医療知識と技術を習得するだけでなく、人間性やコミュニケーション能力を重視した教育が行われており、地域社会や医療機関と連携し、実践的な学びの場を提供しています。
(掲載内容は取材日:2024年9月時点の情報です)
鈴鹿医療科学大学の千代崎キャンパス・白子キャンパスの売店には無人店舗「Maxマート」(運営:マックスバリュ東海株式会社)があり、それぞれの入口にはTOBIRAをご導入いただいております。RemoteLOCKの導入経緯や現在の運用方法、今後の展望について伺いました。インタビュイー:辻井 悦生 様(鈴鹿医療科学大学 法人事務局 管財課 課長)
Q 鈴鹿医療科学大学について教えてください A 日本で最初に設立された「4年制医療系大学」です
鈴鹿医療科学大学は、医療と福祉分野に特化した総合大学 で、保健衛生学部、医用工学部、薬学部、看護学部の4学部11学科15専攻分野を有しています。学科の枠を超えた「医療人底力教育」により、学生は医療や福祉の基礎を学び、将来の「チーム医療」や「チームケア」に対応できる人材を育成 しています。
▲鈴鹿医療科学大学 千代崎キャンパス
Q 千代崎キャンパス・白子キャンパスの売店について、無人化を検討した背景を教えてください A 売店の運営会社から撤退の申し出があり、売店の運営方法を再検討する過程で「無人運営」を決めました
以前までは有人売店がありましたが、契約等の関係で2023年度までの運用となっており、新たな運営方法を模索していました。情報収集の中で、スタッフ配置の制約がなく、利用者が気軽に利用できる無人運営 に注目しました。そこで、東海地域で230店舗以上展開しているマックスバリュ東海株式会社 様 からお話をいただき、無人運営の検討を始めました。
▲白子キャンパスの売店
学内のMaxマートでは食料品などを中心に400種類ほどの商品 が陳列されています。お昼休みだけでなく、スキマ時間や買い出しなど多様なシーンで利用いただくことができます。
Q TOBIRAの導入背景を教えて下さい A 入店者の把握や、商品の盗難防止(抑止)が必要だと考えました
万引き等のリスクが伴う無人運営を実現するためには、入室制限をしてセキュリティを高める必要 があり、スマホ等で簡単に解錠できるシステムを探していました。そんな中、マックスバリュ東海株式会社 様からTOBIRAをご紹介いただき、QRコードでの解錠機能があり、多くのシステムと連携している 点でTOBIRAの導入を検討しました。
▲千代崎キャンパスの売店入口 (TOBIRAを導入)
TOBIRAでは誰がいつ入室したのかをクラウドで簡単に管理することができます。また、即時でその都度QRコード発行できるので、カギの共有なども極力抑えることができます。ランニング面では、TOBIRAは1台あたり月々7,000円(一台あたり) と手軽なので、維持費を抑える点でもメリットは有ると思います。
Q 入店方法について教えてください A 鍵の代わりになるQRコードをLINEアプリ上で発行して使っています Lメンバーズカードのシステムを利用しているので会員登録から発行まで全てLINEアプリ上で完結します。QRコードの発行手順はお店の入口のチェックイン用QRコードを読み取ることで発行画面に移ります。初回ログイン時では、名前、電話番号、メールアドレス、性別の情報を入力することで会員登録が完了します。
▲会員登録の流れ
会員登録が完了したら、Maxマート鈴鹿医療科学大学のトーク画面からカメラを立ち上げてQRコードを読み取ると12時間有効なQRコードが発行されます。あとは発行されたQRコードをTOBIRAに読み込ませることで解錠 し入室することができます。
▲チェックイン用QRコードと入室用のQRコード・暗証番号表示画面
Q 利用者(学生・教職員など)からの反応について教えてください A スマホを使った入室は時代にも合っており好評ですが、混雑時については課題もあります。
現在2つのキャンパスで運用をしており、各店舗の登録ユーザーは1,000人を超えています。 昼休みでの利用が多く授業が終わると行列ができることもあります。混雑時のQRコード発行が追いつかない等のトラブルは多少ありますが、学生さんは慣れた様子でお使いいただいてます。また、Maxマートの殆どの商品はマックスバリューの製品なのでお手頃価格で美味しいと好評 です。
▲千代崎キャンパスの売店内
Q 今後の展望を教えてください A より快適に使っていただけるような無人売店を目指していきます
利用者の皆さまにより快適にお使いいただけるよう、定期的にご意見を伺っています。例えば、店舗内に「欲しい商品」や「サービスの改善点」などを自由に書いていただけるノート を設置しており、いただいた声をできる限り反映するよう努めています。今後も、利用者の皆さまに寄り添いながら、より一層快適にご利用いただける店舗づくりを目指してまいります。
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