フィールドワークやオリジナルカードゲームで気候変動対策を学んだ1日
TikTokは、人類が直面する最大の課題のひとつである気候変動について継続的に取り組んでいます。その一環としてTikTok Japanでは2023年から、気候変動への意識を高め理解を促進する「みんなで学ぶ気候変動」プロジェクトを実施しています。
2024年のプロジェクト第1弾として、6月5日の「世界環境デー」に合わせて、人気TikTokクリエイターが座学やフィールドワークを通して気候変動について学ぶ「『みんなで学ぶ気候変動』プロジェクト クリエイターワークショップ in 仙台」を仙台市内で実施いたしました。
多様な人気クリエイターたちが仙台に集結!
本ワークショップは、「脱炭素先行地域」として国から選定されている地域の一つである仙台市を舞台に、仙台市や東北大学 災害科学国際研究所、一般社団法人地球温暖化防止全国ネット(JNCCA)の協力のもと開催しました。参加クリエイターは、圧ねぇ🤪atu_neさん、遠坂めぐ(えんさかめぐ)さん、おおさこ🍓さん、ケンティー健人/kentyさん、しんのすけ🎬映画感想さん、セミさん、そば湯さん、ばりやわとんこつさん、まみすけ。/ただの長野県民さん、みいるか🐬🎨さん、MOSCO|モスコさん、そして地元仙台から参加の黒豆【宮城】さん、仙台グルメ【いぎなり旨い】さん、MORIKYUさんの計14組。旅・イラスト・映画・おでかけ・フードなど、多様なジャンルで活躍する豪華な顔ぶれとなりました。
気候変動対策は「適応」と「緩和」の両面が大切
まずは、気候変動に関する基礎知識を学ぶ座学からスタートしました。講師を務めるのは、一般財団法人世界防災フォーラム 代表理事/東北大学災害科学国際研究所 副研究所長の小野裕一氏と、一般社団法人地球温暖化防止全国ネット(JNCCA) 事務局長の平田裕之氏です。
平田氏は、2023年の年平均気温が、観測史上で最も高温となったと説明。高温障害によるトマトの品薄や米の品質低下など、身近なところにも気候変動の影響が出ていることを紹介しました。そして気候変動の対策としては気候変動自体の進行を送らせる「緩和」と、気候変動による被害を回避・軽減させる「適応」の両方が必要だと訴えました。緩和策の具体例として、平田氏は「エアコンのフィルター掃除」「省エネな冷蔵庫への買い替え」「宅配の再配達削減」などを挙げ、クリエイターたちに身近なところから具体的なアクションを実践してみることをすすめました。
緩和策のひとつとして自転車での移動を実践しているという小野氏は、黄色のサイクルウェアとヘルメットを装着して登場。気候変動による災害から身を守るための適応策を中心に紹介しました。会場のそばを流れる広瀬川で起こった過去の水害を紹介しながら、ハザードマップの整備や雨水貯留施設など、仙台市が実施している適応策を紹介し、日ごろの備えの大切さを伝えました。
仙台の街で気候変動の影響と対策をチェック
座学の後は、参加者たちは5チームに分かれ、ゲーム形式で気候変動について学びました。まずは仙台の街に繰り出し、実際に行われている緩和策・適応策や、気候変動によって起きている身近な影響を目で見て知ることができる陣取り合戦です。
参加者は地図が描かれた巻物を手に、合計11カ所の探索スポットを探して街を歩き回ります。先に探索スポットを発見したチームにより高いポイントが入るため、各チームとも自然と早足になります。
日本フィギュアスケート発祥の地と言われている「五色沼」は、今やスケートができるほどの厚い氷ができなくなったそうで、気候変動の専門家によると、これは気候変動に伴う温暖化や、ヒートアイランド現象の影響ではないかと考えられています。
青葉山公園 仙臺緑彩館の前にある自動販売機には、使用済みペットボトルを回収・リサイクルしてつくられたペットボトルを使った麦茶が販売されており、発見できたクリエイターたちには給水スポットとして麦茶をプレゼント。
また、その隣にあるもう一つの探索スポットに指定されていたリサイクルボックスについて、しんのすけさんは「一見ゴミ箱のようにみえるリサイクルボックスだが、ペットボトルだけを回収しやすいようボックスの形の工夫がされているのが印象的でした」と感心した様子でした。
難問続出!? 気候変動クイズ!
フィールドワークの一貫として、参加者たちは東北大学青葉山キャンパス内にある「せんだい環境学習館たまきさんサロン」で、仙台市が実施している気候変動対策をクイズ形式で学びました。仙台市が実施している緩和、適応策についてプレゼンテーションがあった後、各チームがクイズに答えて点数を競いました。
「循環型社会を推進する『3R』はリユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)と、何でしょう」(答え:リデュース、Reduce)など、気候変動に関連する問題に各チームが答えます。中には「仙台市ゴミ減量キャラクター、ワケルくんの飼っている猫の名前は?」といった難問もあり、参加チームは頭を悩ませていました。
すべてのフィールドワークが終了すると、いよいよ結果発表。陣取り合戦とクイズ大会による獲得ポイントでチームの順位が決まりました。見事1位に輝いたのはしんのすけさんチーム。エコバッグや仙台の名産品などを賞品として獲得しました。また参加クリエイターに配られたゼッケンは、実は折り畳んでスナップボタンを留めるとポーチとして使えるというもの。参加賞として配布することで、1回で使い捨てることなく、長くリユースできる工夫を施しました。
遊びながら脱炭素アクションを学べる「TikTok 気候変動カードゲーム(仮)」
さらに本プロジェクトにてオリジナルで制作している「TikTok 気候変動カードゲーム(仮)」をチームごとにプレイ。カードには、CO2排出を抑える脱炭素アクションが描かれており、遊びながらCO2排出削減方法とその効果を学ぶことができます。脱炭素アクションのCO2削減量を予想して順番に並べる「大きさ比べ」、2チームで競う「脱炭素ならべ」という2種類のゲームを遊んでもらいましたが、各チームとも予想以上に白熱し、ときおり歓声が上がっていました。
最後に参加者は、このゲームに追加する新たな脱炭素アクションのアイデアを考案。長野県民のまみすけさんは「地元のものをたくさん食べること」、料理系クリエイターのケンティーさんは「ラーメンの残り汁を使用する」、イラスト系クリエイターのみいるかさんは「絵を描くときに、絵の具を出しすぎない」など、それぞれクリエイターならではのアイデアをカードに書きました。
「TikTok 気候変動カードゲーム(仮)」は今後改良を重ね、多くの方々にお楽しみいただける機会を設けていく予定です。
今回の学びをもとに、気候変動に関する動画を制作予定
座学とフィールドワーク、クイズ、カードゲームなどさまざまな形で気候変動について学んだ今回のワークショップ。クリエイターたちからは、「いつも動画をみてくださるお子さんや親御さん向けに、楽しく気候変動について学んでもらえる動画をつくってみたいです」(みいるかさん)、「気候変動に対して何をしたらよいか分からなかったけど、今日のワークショップで楽しく学ぶことができました」(圧ねぇさん)、「食系のクリエイターなので、食べ残しの使い方など、食品ロスを減らせるようなことを考えていきたい」(ケンティーさん)など、気候変動に対して前向きに取り組むという声が寄せられました。
「みんなで学ぶ気候変動」プロジェクトでは、今後参加したクリエイターたちがワークショップで学んだ内容をもとに、気候変動に関する動画を制作・公開する予定です。また、6月18日〜21日には、姫路市で開催される「防災グローバルフォーラム2024」に本取り組みを紹介するブースを出展し、TikTokクリエイターたちによる気候変動に関するTikTok LIVE配信も実施しました。この様子はまた後日投稿する予定です。
他にも、今年後半にかけて関連イベントの開催・参画など、今後全国各地でさまざまな活動を展開し気候変動についての情報発信を行っていく予定です。
【TikTokについて】
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