株式会社ワコムは液晶ペンタブレットという製品を通じて、自治体の窓口業務改善や審査業務の電子化をご支援しております。今回は、消防同意等の事務用途で吹田市様にお話を伺いました。
実証事例:吹田市消防本部 総務予防室 予防グループ
2021年7月2日に総務省消防庁より発出された「電子申請による建築確認にかかる消防同意等の事務について」の文書をきっかけに、吹田市消防本部 総務予防室 予防グループでは、審査業務の効率化とコロナ禍において、事業者が来庁せずに事前協議ができる仕組みを検討されています。
総務省消防庁から明示された、消防長同意の電子化導入を検討されたところ、事業者からの申請と、消防本部から指定確認検査機関への消防長同意通知書等は、すべてオンラインや電子ファイルで対応できるものの、消防長同意依頼書と一緒に添付された電子ファイルの図面等の審査については、紙で出力し、従来通りの審査方法であることが課題の一つでありました。
そこで電子ファイル(PDF)の図面を紙に出力する事なく、電子ファイル(PDF)のまま審査できる方法を模索されていたところ、ワコムの液晶ペンタブレットと図面専用PDFソフトウェアを利用すれば改善できることがわかり、グループ内で実証をされました。
ワコムの液晶ペンタブレットは付属の電子ペンを用いて、手書きとほとんど変わらない感触で、モニターに直接書込みができるため、指定確認検査機関や事業者に、修正箇所やアドバイス等を的確に伝える事ができるようになります。また、紙の図面では定規等で長さ・面積等を測定していましたが、図面専用PDFソフトウェアを用いる事で、電子ファイル上で簡単に測定することができ、紙に出力する事なく審査できる事もわかりました。
また、事前協議につきましても、事業者に電子ファイル(PDF)で図面をメールで送信してもらい、ワコムの液晶ペンタブレットで直接手書きした電子ファイル(PDF)をメールや電話での協議の際に使用することで、具体的なアドバイスを伝える事が可能となり、リモート形式による事前協議でも、ミスコミュニケーションが防止できることがわかりました。
実際に一部の設計者にご協力いただき、申請書および図面を電子ファイル(PDF)で提出してもらい審査や事前協議をされましたが、高い評価をいただくことができました。
総務省から明示された仕組みと、液晶ペンタブレットと図面専用PDFソフトウェアを導入できれば、消防同意の申請書や図面など100%電子化する事ができ、保管場所も不要となります。
吹田市消防本部では「運用面や事業者等とのメールのやり取りの方法など、いくつかクリアすべき課題はあるものの、今後検討していき、審査業務の改善を進めていく」とコメントをいただいております。
今後、各消防局では急速に「オンライン申請」「消防同意の電子化」「帳票類の電子化」などがキーワードとなって様々な機器の導入や業務改善の検討が進んでくると想定されます。
ワコムではこのような消防局様のニーズや課題に対して、消防局職員や住民の利便性向上にむけた製品を提供し、社会貢献につながる活動を続けてまいります。
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