株式会社構造計画研究所(本社:東京都中野区、代表執行役会長:服部 正太)が提供するスマートロック「RemoteLOCK(リモートロック)」を用いた学校開放に関する実証実験が、埼玉県で初めて白岡市において実施されました。本事業では、学校開放等における施設の予約管理の仕組みを検討し、持続可能な運営管理の効率化と利便性向上を図るための実証が行われました。
学校の体育施設を地域住民に貸し出す開放事業は、「運動やスポーツを通じた健康増進」「住民の交流による地域コミュニティの醸成」「教育機関と地域社会の連携強化」など多面的な効果が得られる重要な事業として、日本全国の公共小中学校で実施されています。一方で、その運営は紙や人手によるものが多く、スポーツ庁の現況調査では、「利用予約・調整手続の改善」「開放校の負担軽減」「鍵の管理者の確保」などの課題が浮き彫りになっています*。
*スポーツ庁 「我が国の体育・スポーツ施設ー体育・スポーツ施設現況報告ー」
埼玉県白岡市は、「みんなでつくる 自然と利便性の調和したまち しらおか」をスローガンに掲げ、新しいまちづくりに取り組んでいます。学校体育施設の開放事業に関しては、公立小学校(全6校)では多くの利活用が行われている一方、公立中学校(全4校)においては、部活動等の関係で地域住民への開放は困難な環境でした。学校体育施設のさらなる有効活用に向けた以下の実証実験では、埼玉県の自治体として初めてRemoteLOCKを試験導入し、学校体育施設開放の整備に向けた実態把握および課題抽出を行いました。
実証実験の概要
目的
白岡市における学校体育施設開放の在り方の検討、および、整備に向けた実態把握と課題抽出
実施期間
2024年1月(約1ヶ月間)
プロジェクトチーム
白岡市 教育委員会、スポーツデータバンク株式会社
主な技術
Wi-Fi通信型暗証番号式スマートロック「RemoteLOCK 8j」、予約管理システム
本取組は、令和5年度「誰もが気軽にスポーツに親しめる場づくり総合推進事業 (学校体育施設の有効活用推進事業)」(スポーツ庁委託事業)として実施されました。
※Wi-Fi通信型暗証番号式スマートロック「RemoteLOCK 8j」を活用することで、利用者は物理鍵がなくても暗証番号で部屋の解錠や施錠が可能になります。対面での鍵の受け渡しが不要なため、利用者の手間を減らし利便性向上を図るとともに、管理のための時間やコストを削減し効率化を実現します。
本事業では、スマートロックの有用性および課題として、「鍵の管理や紛失等の心配が軽減される」「解錠施錠のログが記録され安心である」「アナログによる運用をより使いやすくし、皆が利用しやすい環境構築を期待できる」「ドアによっては部品交換等を行った上で設置する必要がある」「管理者の明確化や貸し出すための仕組みの構築が必要」などの意見が得られました。
白岡市では、本事業で得られた知見を踏まえ、学校体育施設のさらなる有効活用ならびに持続可能な管理運営の仕組み構築の検討を進めていく予定です。
構造計画研究所は、今後も公共施設管理をデジタル技術でスマート化し、住民の利便性向上と管理業務の効率化に資する取り組みを提案することで、魅力ある住みやすいまちづくり、ならびにより良い社会の構築に貢献してまいります。
自治体向けスマートロックのスタンダード「RemoteLOCK」について
RemoteLOCKは、RemoteLock社(本社:米国コロラド州、CEO:Nolan Mondrow氏)が開発し、日本国内では株式会社構造計画研究所が提供するWi-Fi接続型・クラウド管理機能を備えたスマートロックです。
暗証番号による入室が可能で、年齢を問わず住民や地域の方々に利用される公共施設での利便性が高く、全国でさまざまな種類の施設に導入されています。
<公共施設におけるRemoteLOCK導入例>
・学校開放(体育館・グラウンド・教室)
・スポーツ施設(体育館・グラウンド)
・集会所・コミュニティセンター
・移住体験住宅
・ワーケーション施設
・官庁内の貸しスペース
・避難所、他
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