事例1.北海道江差町
北海道文化発祥の地とも言われる北海道江差町。地理的には函館に程近く、日本海に面しています。北海道では初となる日本遺産の認定を受けたことでも有名です。そんな江差町では「いにしえの空間をスマホで体感」と題して、町内の観光スポットにVR・ARスポットを設置。江差町の歴史をよりリアルに感じながら、町内観光ができます。さらにVR・ARスポットの多くにフリーwi-fiスポットを設置。情報インフラの整備により、スマートフォン用の専用アプリのダウンロードほか、スムーズなVR・AR体験もサポートされ、ユーザー(観光客)の利便性も重視されています。
・旧中村家住宅
・旧檜山爾志郡役所
・横山家
・法華寺
・姥神大神宮
・江差追分会館・江差山車会館
・新地町
・瓶子岩
・かもめ島
事例2.福島県会津若松市
猪苗代湖と磐梯山に隣接する福島県会津若松市。新撰組・白虎隊ゆかりの地としても知られています。そんな会津若松市は、新撰組・白虎隊の歴史の中でも有名な戊辰戦争から150年の節目に際し「戊辰150周年記念事業「VR」と「AR」で体験「幕末の会津若松」!」と題して、鶴ヶ城鉄門内にVR体感シアターを設置。さらにスマートフォンアプリを用いたARにより、各観光地で幕末キャラクターとの出会いなどを演出します。以下、それぞれの詳細をご紹介します。
・VR幕末の会津若松
鶴ヶ城鉄門内に設置された3面マルチスクリーンによる、ゴーグル不要のVR体感シアタ
ー。3種のストーリーから見たいストーリーを観客が選択できるマルチストーリーシステムを採用しています。
・AR幕末の会津若松
専用のスマートフォンアプリとともに、市内のさまざまな観光名所をめぐることで、アニメ化された幕末キャラクター(山本八重、斎藤一、篠田儀三郎、土方歳三、松平容保、西郷頼母)と出会うことができます。専用のスマートフォンアプリには、幕末キャラクターによる現地説明機能、幕末キャラクターになりきる顔出し写真機能、AR看板設置場所までのルート案内機能なども用意され、豊かでスムーズな観光体験をサポートします。
事例3.島根県松江市
日本海に接し、島根県東部の県庁所在地である島根県松江市。平成27年に国宝となった松江城と城下町を擁する観光地です。そんな松江市では「国宝松江城・城下町AR・VR体験環境整備事業」を発足。令和元年8月に公募型プロポーザルを実施しました。本事業の概要は以下の通りです。
・事業内容
国宝の松江城、さらに周辺エリアの文化財などを多言語解説するAR・VRのデジタルコンテンツ(スマートフォン向けアプリケーション)の制作・配信。
・事業目的
松江市の観光エリアにおける体験滞在の満足度アップ、観光エリアの滞在時間・周遊の増加、観光客誘致。
・利用対象者
国内外の観光客
・コンテンツ内容(予定)
松江城天守の構造や歴史の解説。城下の街並み(松江城天守「天狗の間」から見た景色)。復元された大手門など。
・事業規模
1420万円(消費税及び地方消費税10%を含む)
事例4.山口県下関市
日本を代表する港湾都市のひとつであり、山口県において人口・経済規模が最大の都市である下関市。そんな下関市では「下関歴史VR探索マップ」と題して、令和元年12月15日~令和2年1月31日まで、VRコンテンツを設置しました。「城下町長府」「下関戦争」「壇ノ浦の戦い」「海港都市下関の賑わい」「巌流島の決闘」の5テーマについて、下関のバーチャルマップを歩きながら、その魅力を紹介。なお、本事業は、観光庁実施の「最先端観光コンテンツインキュベーター事業」において選定されました。
事例5.富山県射水市
富山県西部に位置し、富山湾に接する射水市。そんな射水市では、平成31年4月に「360度いみずの見所バーチャル体感!~昼セリ&内川遊覧船編~」と題した、VRの観光PR動画の配信をスタートしました。動画ではタイトルの通り、射水市の観光リソースである昼セリ・内川遊覧の疑似体験が可能です。日本語、英語、中国語(繁体字)の多言語に対応し、各国の幅広いユーザーが対象となっています。なお、本動画は市のPRブースでの活用のみならず、射水市ホームページやYoutubeでも配信されています。
事例6.愛知県半田市
港湾都市として発達し、中部国際空港にほど近い愛知県半田市。そんな半田市では「半田市の観光360度動画「HANDA360°」」と題した、VRの観光PR動画の配信をスタートしました。動画はYouTube配信され、全国どこからでも、PC・スマートフォンから半田市の360度観光動画が視聴可能です。さらに半田市内の6カ所(半田赤レンガ建物、半田市立博物館、新美南吉記念館、半田市役所観光課窓口、アイプラザ半田、まちかどサロンかめとも)にVR体験スポットも設置。専用機器が用意された特設ブースにて、現地でもコンテンツが視聴できます。
事例7.群馬県
関東地方北西部に位置し、国の史跡にも指定された黒井峯遺跡(群馬県渋川市中郷)を擁する群馬県。そんな群馬県では「黒井峯タイムトラベル」と題した、VRアプリを制作しました。黒井峯遺跡にてアプリを起動した状態でスマートフォンなどをかざすことで、平地建物、竪穴住居、馬小屋など、1500年前の古墳時代の集落を再現した、360度のVR映像を楽しむことができます。(コンテンツは現地のみ視聴可能)この他アプリでは、遺跡の理解を深めるナレーション解説機能を搭載。ビューポイントは10カ所に設けられており、黒井峯遺跡を襲った榛名山の噴火再現映像も用意されています。さらに10カ所のビューポイントを全て制覇することで、ぐんまちゃん(群馬県のマスコットキャラクター)などでデザインされたオリジナルフォトフレームをプレゼントするサービスも用意され、黒井峯遺跡での豊かな観光体験をサポートします。
事例8.鳥取県
中国地方に位置し、観光地としても有名な鳥取砂丘を有する鳥取県。平成29年には観光キャンペーンで「星取県」に改名するなど、美しい星空を観光資源として活用しています。そんな鳥取県には「星取県のイメージ動画」「星取県VR動画」と題した、動画コンテンツを制作しました。動画はYouTubeでも公開されており、万人が視聴できる状態となっていますが、主なサービス者は観光事業者・体験プログラム提供者などです。天気がすぐれず星空が見えない時などの代替プログラムとしての利用が想定されています。動画コンテンツは以下のように複数の種類が用意されており、無料で利用可能です。
・星取県のPR動画
鳥取の観光地である鳥取砂丘、さじアストロパーク、橋津海岸、大山まきばみるくを映像で紹介。県外観光客向けのイメージ映像。
・星取県の星空案内(VRコンテンツ)
大山、鳥取砂丘、さじアストロパークをVR映像で紹介し、鳥取県の星空ナレーション案内を実施。ナレーションは鳥取ふるさと大使・上田まりえさん。
・星取県の星空を眺めてみよう(VRコンテンツ)
「大山、鳥取砂丘、さじアストロパークを撮影地とし、BGMとともに星空を楽しむ動画」「大山を撮影地とし、BGMとともに星空を楽しむ動画」「大山を撮影地とし、上田まりえさんのナレーション・BGMとともに星空を楽しむ動画」の3つが用意されています。