地域の情報を伝える 新たなサイトを目指す
―ホテル日航金沢では、Webサイトでどのような情報を観光客向けに発信してきたのですか。
多角的に金沢市を楽しんでもらうため、さまざまな観光プランを提供してきました。たとえば、ホテル発で観光名所をバスや観光タクシーで巡るシミュレーションプランや、和菓子づくりや金箔貼りといった体験ができる宿泊プランなどで、金沢周辺地域に関する情報を発信してきました。
―観光情報を提供するうえでどのような課題があったのでしょう
当ホテルが立地する金沢市およびその周辺の情報を、十分に紹介できていなかった点ですね。ホテルの公式サイトの性質上、特定の店やサービスをピックアップすることが難しいからです。そのため、知名度の高い観光スポットや店の紹介のみにとどまっていました。
―どのように解決しようとしていますか。
今年6月、サイト内に『たびレシピ』のページを追加しました。まず「観光スポット」のページでは、金沢周辺の観光ルートを検討しているお客さまに、金沢の旬の味や四季折々の見どころ、知られざるスポットを紹介しています。まだまだ数は少ないですが、地元の人たちが足しげく通う名店なども、今後順次数を増やして掲載していきたいと考えています。
また『たびレシピ』のページには、「日航金沢コンシェルジュレシピ 金沢アート散策」「半日で兼六園とひがし茶屋はおさえたい!」など、観光コースを載せています。これまで、当ホテルのコンシェルジュが、お問い合わせいただいたお客さまに紹介していた情報です。金沢だけでなく北陸全域で、さまざまなスポットやコースを紹介できるようなページにしていきたいですね。
―今後の観光客誘致に向けた活動方針を教えてください。
Webサイトだけにとどまらず、金沢市内8ホテルで設立された「金澤八家」でも、各種観光関連団体への参画や、外国人観光客の誘致プロモーションを展開しています。北陸新幹線開通後の7月には、行政や経済団体とともに長野を訪問。長野県からの観光客来訪を働きかけました。今後は、こうした活動に『たびレシピ』を絡め、金沢はじめ北陸全域について紹介していきたいと思います。