2日間で約2万名が来場する 柳川市ならではの即売会
―「さげもん展示即売会」の詳細を教えてください。
柳川市の伝統である「さげもん」を継承、アピールするため、市と町内会の協賛で毎年2月から4月にかけて「柳川雛祭りさげもんめぐり」という独自イベントを開催。その間、市内のいたるところで「さげもん」にまつわる各種イベントが行われ、即売会はそれにさきがけて行われています。
当センターの会員で結成された手芸部があり、そこと婦人会でつくられた作品が約500点。くわえて、「柳川まり」や手芸品など約2000点を市の体育館を利用して販売。今年は2日間で、約2万名が来場しました。例年、九州全域だけでなく、東京から買いにくる方もいますね。
―運営上、どのような課題がありましたか。
毎年、商品アイテム数と売上の計算があっていなかったことですね。会話に夢中になり、うっかり作品を持ち出してしまうケースもあるでしょうし、意図的に行う可能性も否定できません。そこで、実際に設置はしていませんが「監視カメラ録画中」という張り紙を出したり、事業部のスタッフにほぼボランティアで見回りをお願いしたり、できる限りの対策はしていたんです。
しかし、期間中は人で混雑しますし、そのなかで一人ひとりの行動をチェックするのはムリがあります。そのため、効果が上がらないというのが実情でした。
専門家が常駐することで安心して運営ができた
―今年からゲート型の商品管理システムを設置したそうですね。導入の決め手はなんでしょう。
直接のきっかけは、当センターの全システム変更です。5年ごとにパソコンや基幹システムを刷新するのですが、その延長で防犯管理システムも導入できないかと。
システムのポイントとしては、手軽に設置ができ、確実に効果が期待できること。年に2日間のイベントですから、大がかりなシステムだと費用対効果が見こめませんからね。キャトルプランのゲート型商品管理システムは簡単に設置できるうえに、商品をもったままゲートを通過すれば、商品につけた防犯タグが反応してアラーム音がなる仕組み。これなら効果があると判断し、導入しました。
―導入後の効果はいかがでしたか。
実際にアラーム音が鳴ったのは4回だけで、すべてうっかり持ち出してしまったお客さま。ていねいにお声がけすることで、トラブルを未然に回避。音が鳴ることで、私たちも自信をもってお声がけすることができました。
また、ゲートがあること自体が抑止力効果にもつながりましたね。その結果、今年は売上と商品アイテム数がぴったり合致しました。
さらに、即売会の間、キャトルプランのスタッフに常駐してもらったのが心強かったですね。商品管理システムの導入は初めてなので、なにが起こるか想像もつかないわけです。実際にトラブルはありませんでしたが、専門家がいることで安心して運営できました。
今年は念のため、見回りも行っていましたが、来年からは必要ないだろうと考えています。
―今後のシステムの活用方針を聞かせてください。
即売会とは別に2月から4月限定でシルバー人材センターの施設で「さげもん」の販売を行っているので、来年度はそこでも商品管理システムを導入する予定です。
経費削減のため、当センターのような公益社団法人や自治体は職員の削減を余儀なくされます。そのため、システム化できるところはどんどん進めていく必要があります。そうした観点からも、この商品管理システムはイベントには不可欠だと考えています。