お客様が悩まれていた課題
- 既存のLGWANサーバのリプレースが迫っている
- LGWANへのメール配送を一部手動で配送するため手間がかかる
デージーネットからの提案
必要最低限の部分に静的配送を設定した設定マニュアルの作成
今回、基本的には既存機能を引き継ぐため、更改前と同じPostfixを利用しました。LGWANに向けたメール配送設定は原則、MX配送方式(特定のドメイン宛ての電子メールをどのメールサーバに転送すればいいかを指定する方法)にて行うことが要件でした。MX配送ができないメールに関しては、PostfixでMX配送後に静的配送を行うことはできないため、エラーメールの転送機能を利用して任意のサーバに配送することで、LGWANに向けたすべてのメールを自動で振り分けるシステムとする予定でした。
しかし、他に連携する八王子市役所様の送信保留システムの制約により、メール利用者のユーザビリティが低下したことから、MX配送導入によるサーバのメンテナンス性向上よりもユーザビリティを優先し、静的配送に設定変更を行いました。
ここでは、本来の目的であったメンテナンス性が向上できるよう、八王子市役所様がセルフメンテナンスできるよう手順を整備、かつ問い合わせに対応できるサポート体制を整えることで、八王子市役所様で必要な設定変更が可能となりました。
導入にあたっての工夫
ご要望に合わせた機能検証や動作確認の実施
DNSに同じIPアドレスでMXレコードを登録する、送信元IPアドレスの書き換えが必要など、お客様のご要望に合わせて必要な検証や動作確認を行いました。結果としてこれらは実現不可能であることが分かりましたが、検証を行ったことで、切替作業当日に直面した問題にも、インスタンスを追加するなどして臨機応変に対応することができました。
導入後の結果
導入の結果、お客様のご要望通りLGWANに向けたメールをMX配送で配送するというシステムは実現できなかったものの、詳細な設定マニュアルをお渡ししたことで、その後はお客様自身で静的配送の設定を行い、管理できるようになりました。
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