【自治体通信Online 特別企画】
下半期が始まる前に読んでおきたい7つの記事
インバウンド施策、リスキリング、マイナンバーカード、自治体DX、公務員の装い、自治体職員としての生き方の視座、若手職員との接し方―。2023年上半期の自治体職員寄稿記事の中から、特に反響が高かった7つのレポートをお届けします。下半期が始まる前に読んでおきたい“珠玉の記事”です。
小規模自治体だからこそ実施可能なインバウンド施策がある!
インバウンド復活―。街中で大きなスーツケースを引く外国観光客の姿を見かけることが増えました。そこで、台湾インバウンドで成果を挙げているみなかみ町(群馬県)のインバウンド担当者、阿部 真行さんに小規模自治体でも効果を出せる施策等を解説してもらいます。
みなかみ町
観光商工課 観光振興係 インバウンド担当 (台南市政府 対日事務相談顧問)
阿部 真行あべ まさゆき
高校講師などを経て、2005年にみなかみ町(群馬)に入庁。2013年6月から台南市政府に出向。台南市政府から「台南市政府対日事務相談顧問」に任命され、日台間のブリッジコーディネーターとしての役割を担う。日台双方の国家資格などを取得し、インバウンドを主とした交流を推進中。昨年3月に帰国。著書に上毛芸術文化賞を受賞した『台湾・台南そして安平! ~日本公務員の駐在日記~』(上毛新聞社)がある。
自治体業務に活かせる実践的リスキリングとは?
「公務員のリスキリング(職業能力の再開発、再教育)」という言葉が注目され始めています。おもにDX人材育成の観点から語られることが多いですが、「“まち”をより良くしていくには自治体職員が自ら『学びたい』『おもしろそう』と感じたことを学び続け、リスキリングしていくことが大切だと感じます」と話すのは、糸島市(福岡県)職員の岡 祐輔さん。岡さんはリスキリングの成果を自治体業務に活かしてEBPMに基づいた施策を推進、数々の賞も受賞しました。そうした岡さんに「経験に基づいた、自治体業務に活かせる実践的リスキリング」を解き明かしてもらいます。
糸島市
経営戦略部企画秘書課 行政改革推進係長/MBA(経営修士)/Ph.D(学術博士)
岡 祐輔おか ゆうすけ
2003年に糸島郡二丈町(現・糸島市)に入庁。民間の経営手法を公共経営に活かすため、仕事の傍ら、九州大学ビジネススクールに飛び込み、MBA取得。九州大学大学院博士課程で経済地理学を専攻・修了し、2023年3月に博士号を取得。2023年4月より現職。【受賞歴】QBSビジネスプランコンテスト準優勝(2015年)、内閣府地方創生☆政策アイデアコンテスト・地方創生大臣賞(2016年)、内閣府地方創生☆政策アイデアコンテスト・帝国データバンク賞(2017年)、HOLG地方公務員アワード賞(2018年)、QANアワード最優秀賞(同)。
マイナンバーカードは「オンライン上での公共空間形成」に不可欠
マイナンバーカードほど認知度が高く、その一方で正しい理解がされていないものは珍しいかもしれません。デジタル田園都市国家構想交付金やマイナポイント等で注目が高まるマイナンバーカードを正しく理解し、今後、どう活用していけばよいのか、元静岡県庁職員でxID執行役員の加藤 俊介さんがみなさんと一緒に考えます。
xID株式会社 執行役員 官民共創推進室長
元静岡県庁 職員
加藤 俊介かとう しゅんすけ
公共政策学修士。静岡県庁職員として実務経験後、デロイトトーマツにて自治体向けコンサルティングに多数従事。自治体マネジメントに関わる分野を専門とし、計画策定、行政改革、BPR等に加えシェアリングエコノミーなど新領域開拓も経験。xID参加後は、官民共創推進室長として、自治体向け戦略策定、官民を跨ぐ新規事業開発を担当。現在は住民へ確実に届くデジタル通知サービス“SmartPOST”を推進。兵庫県三田市スマートシティアドバイザー。
《自治体DX推進計画における“6つの重点”~6》
セキュリティ対策の徹底
自治体DX完全ガイド~season2~#7(電子自治体エバンジェリスト/合同会社 KUコンサルティング 代表社員/豊島区 元CISO・髙橋 邦夫)より
自治体DX推進と「クルマの両輪」をなす「セキュリティの徹底」はどうあるべきか―? 多数の自治体のアドバイザーを務める電子自治体エバンジェリストの髙橋 邦夫さん(KUコンサルティング代表社員/豊島区 元CISO)に、今さら聞けない基礎、見落とされがちなポイント、他自治体事例など自治体DXの全体像を解説してもらいます。
電子自治体エバンジェリスト/合同会社 KUコンサルティング 代表社員
豊島区 元CISO(情報セキュリティ統括責任者)
髙橋 邦夫たかはし くにお
1989年豊島区役所入庁。情報管理課、税務課、国民年金課、保育課などに勤務。2014~2015年は豊島区役所CISO(情報セキュリティ統括責任者)を務める。2015年より総務省地域情報化アドバイザー、ICT地域マネージャー、地方公共団体情報システム機構地方支援アドバイザー、文部科学省ICT活用教育アドバイザー(企画評価委員)、2016年より独立行政法人情報処理推進機構「地方創生とIT研究会」委員。2018年豊島区役所を退職、合同会社KUコンサルティングを設立し現職。一関市のほか、深谷市、飯島町など10を超える自治体のアドバイザー。【受賞歴】総務省情報化促進貢献個人等表彰 総務大臣賞受賞(2015年)、情報通信月間記念式典 関東総合通信局長表彰(個人)受賞(2019年)、情報通信月間 総務大臣表彰(個人)受賞(2022年)。
《「説得力」と「親しみやすさ」が重要!》
人事課・職員課職員の“印象づくり”を考える
元東京都職員でイメージコンサルタントの古橋 香織さんによる、見過ごされがちだった「公務員の装い」をテーマとした本連載。今回のテーマは「人事課・職員課の職員の装い」。明文化されているわけではないけれど、人事課・職員課の職員には、その装いについて“特別な役割”があるんです!
イメージコンサルタント/Color Commons 代表
元東京都職員
古橋 香織ふるはし かおり
早稲田大学を卒業後、東京都庁に入庁。都職員時代は消費者行政や東京都議会議会局に勤務。在職中にイメージコンサルティングを学び、2020年1月に東京都を退職し独立。最近は個人のイメージコンサルのほか「公務員×服装」に関する研修を多くの自治体で実施している。色彩検定1級、UC級所持。
「自治体職員の生き方」についての新しい視座
「自治体職員は、プライベートな時間の使い方を工夫することで、貴重な経験ができる素晴らしい職業ではないでしょうか。私が民間企業の会社員だった頃は、全国各地への転勤が続き、なかなか腰を据えて地元の市民活動に参加することができませんでした。自治体職員は、プライベートな時間を活用して市民活動などで地元の人脈を築くことができ、その人脈を仕事に活かせる“魅力的な職業”だと感じています」―。こう話すのは伊勢崎市 職員の橋本 隆さん。橋本さんは、『自治体の都市計画担当になったら読む本』(学陽書房)を出版され、その書籍の中で仕事だけでなく志事(しごと)の経験を紹介して大きな反響を呼んでいます。そこで、志事を通してさまざまな人々が経験をシェアしながら、よりよい社会を築いていくための活動を続けている橋本さんに連載してもらいます。第1回は「志事ってナニ?」ということから…。
橋本 隆はしもと たかし
1972年生まれ。9年間勤務した建設会社を退職後、2003年伊勢崎市入庁。都市計画課、群馬県県土整備部都市計画課(派遣)、企画調整課、土木課、区画整理課長、都市計画課長、都市開発課長を経て、現職。総合計画、都市計画マスタープラン、景観計画の策定のほか、県内市町村初の景観行政団体や世界遺産登録の実務を経験。博士(工学)、技術士(建設部門)、一級土木施工管理技士。「地方公務員が本当にすごい! と思う地方公務員アワード2022」受賞。職員研修講師や外部講演会講師を数多く務める一方で、職員自主研究グループ「人財育成研究会」代表、全国5,000人以上の公務員が参加するオンライン市役所の「都市計画のゲンバ」自主ゼミ長を務める。20年間ほど参加している市民団体「いせさき街並み研究会」の活動で、まちづくり功労者国土交通大臣表彰(2016年)、群馬県まちづくり功労者表彰(2015年)、いせさき元気大賞(2017年)等を受賞。
職場の先輩として行うべき三つのこと
生まれた時からインターネットが使える環境で育ったデジタルネイティブな“Z世代”が自治体にも入庁し始めるなど、思考・行動パターンで世代間ギャップを感じる中堅・ベテランのみなさんは少なくないのではないでしょうか。自治体職員の間で“対話のスペシャリスト”として著名な今村 寛さん(福岡地区水道企業団 総務部長)による本連載の第17回では、未来の自治体運営を担う若手職員との接し方、対話の仕方を考えました。みなさんは若手と接するときに、どんなことに気をつけていますか?
今村 寛いまむら ひろし
1991年福岡市役所入庁。2012年より福岡市職員有志による『「明日晴れるかな」福岡市のこれからを考えるオフサイトミーティング』を主宰し、約9年間で200回以上開催。職場や立場を離れた自由な対話の場づくりを進めている。また、2012年から4年間務めた財政調整課長の経験を元に、地方自治体の財政運営について自治体職員や市民向けに語る「出張財政出前講座」を出講。「ビルド&スクラップ型財政の伝道師」として全国を飛び回る。好きなものは妻とハワイと美味しいもの。2022年より現職。
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