都民の鳥「ユリカモメ」(左上)と三重県の鳥「シロチドリ」(右下)
【自治体通信Online Special】
地方連携を担当している都庁職員の“仕事録”《特別編 #2》
『あったかいDX』をミッションに掲げ、全庁へのSlack導入等、先進的なDX推進施策で注目されている三重県の田中 淳一 CDO(最高デジタル責任者)に、全国自治体との連携施策の実施等に取り組んでいる都庁の地方連携推進担当チーム(東京都 政策企画局 政策部 渉外課)がインタビューをしました。ここでは、都のポータルサイト
「東京と全国各地との共存共栄」に掲載されている3部構成のレポートのうち、中編のダイジェストをお届けします。『あったかいDX』を描くために何を考え、どのように取り組んだのか、また、実現のために進めている取組とは?
※前編のダイジェストは こちら
【中編】最初に考えたことは、県民の皆さんにどうすれば「自分ごと化」してもらえるか
東京都:DXではなく、単なるデジタル活用になるという点は本当に注意しなければいけないですね。また、日々の業務に追われて薄れてしまいがちですが、実現したい理想の社会像をしっかり描くことの重要性を改めて感じました。三重県では、理想の社会像をどのように作成されたのでしょうか。
三重県・田中 淳一 CDO(最高デジタル責任者):三重県の理想像は、先ほどご紹介した『三重県 デジタル社会の未来像』(リンク)に「未来の三重のありたい姿」としてまとめています。こちらの作成にあたっては、目指す姿や基本理念を県民の皆さんと一緒に作っていきたいと思っていたので、県民の皆さんにどうすれば「自分ごと化」してもらえるかを最初に考えました。そこで、まずは皆さんに同じ情報を持ってもらうために20分ほどの動画(下部に掲載)を作りました。
「自分ごと化」のために、ワークショップを実施したいと思いましたが、いきなり集まって話していただくと、人それぞれデジタルへの知識もイメージも違うので、知識がある人が優位になったり、偏ったイメージに議論が引っ張られてしまったりします。そのため、共通の言葉や認識をある程度醸成し、平等に対話するための土台を作りたいと思い、初めに動画を見てもらったうえで、ワークショップを実施しました。動画を見てからワークショップを行うと、本当に盛り上がります。ご高齢の方や20代の若い方、生まれも育ちも三重県の方や県外から引っ越してきた方など、年齢やバックグラウンドが違っていても、共通の言葉や認識ができるので活発に意見交換できるようになっていました。
(続く)
〈関連記事〉
◎三重県流「あったかいDX」の全記録~新卒入庁職員の成長ストーリー~連載バックナンバー
自治体通信への取材のご依頼はこちら
■政策企画局 政策部 渉外課のプロフィール
東京都 政策企画局 政策部 渉外課では、国や各道府県市等との連携・調整を所管しています。
政策形成に必要な情報を収集し、先進的な施策の推進につなげていくため、国や全国知事会等と連携や調整を行っています。また、九都県市首脳会議など近隣自治体等との連携・協議を行うことにより、新型コロナウイルス感染症への対応など都域を越えた広域的行政課題に対処しています。さらに、活力ある地域社会の実現に向け、地方分権の取組や共存共栄など全国各地との連携を推進しています。
- 政策企画局政策部渉外課地方連携推進担当の連絡先
電話番号:03-5388-2151
メール:S0014802@section.metro.tokyo.jp
本サイトの掲載情報については、企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。
提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。