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【新卒入庁職員のリアルな1年間】Never ending “DX” story!

    【新卒入庁職員のリアルな1年間】Never ending “DX” story!

    【自治体通信Online 寄稿記事】
    三重県流「あったかいDX」の全記録~新卒入庁職員の成長ストーリー~ #11(三重県 デジタル社会推進局/同局職員・中濵 佑希乃)

    新卒入庁1年目の職員が夢中で駆け抜けた1年間で得た気づきと学びとは? “三重県版デジタル庁”に位置づけられる三重県デジタル社会推進局の新卒入庁職員・中濵 佑希乃(なかはま ゆきの)さんが住民目線に近いフレッシュな感性で“自治体DXの最前線”をお届けする本連載。今回が最終話です。

    バタバタしているうちに…

    全国の自治体の皆さま、こんにちは。

    三重県デジタル社会推進局(以下、デジ局)デジタル戦略企画課の中濵です。1年というのは本当にあっという間で、バタバタしているうちに、もう中濵も新卒ではなくなります。

    3月末まで引き続き三重県新型コロナウイルス感染症対策本部(以下、コロナ本部)にいるので、年度の最後に本所属のデジ局にいないというなんとも不思議な状態ですが、コロナ本部の方の仕事にも慣れてきて、周りの方との仲も深まったので、4月からデジ局に戻るのが少し寂しい気もしている今日この頃です。
    (デジ局からコロナ本部に動員された経緯は前回の「【“コロナ本部”に動員された1年目職員の気づき】頼りになるデジ局をつくりたい!」を参照)

    今まで、デジ局のミッション「あったかいDX」について、デジ局の挑戦などについて、中濵の業務について、デジ局の様々な取り組みについて、デジタルの日やDXセンターについてなど、たくさんのことについて記事を書かせていただきました。
    (参照:三重県流「あったかいDX」の全記録~新卒入庁職員の成長ストーリー~連載バックナンバー)

    デジ局のPRのために始まった連載でしたが、記事を書くために自分の経験や想いを言語化することで、自分の業務をしっかりと振り返ることができ、良かった点や反省点が自分の中ではっきりしたため、中濵自身にとっても貴重な経験になったと感じています。

    デジ局の1年の集大成

    さて、今回の記事で、「新卒入庁職員の成長ストーリー」として始めたこの連載を、締めくくろうと思います。

    ですがまず締めくくる前に! デジ局の1年の集大成ともいえる、「三重県 デジタル社会の未来像」についてお知らせです!!

    三重県では、県民のみなさんにDXを自分事として捉えていただくため、そして、県民の皆さんと一緒にデジタル社会の未来のありたい姿を考えるため、「みえDXインタビュー」や「みえDXワークショップ」を実施し、対話を重ねてきました。

    インタビューやワークショップでいただいたご意見やアイデアをもとに、三重県の未来像を整理し、その実現に向けたデジタル活用の主な観点を「三重県 デジタル社会の未来像」(以下、未来像)として取りまとめ(https://www.pref.mie.lg.jp/DIGITAL/HP/mie-digital2050.htm)、2022年3月18日に公表しました。

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    今年度(2021年度)に創設されたデジ局の1年間の活動成果をまとめた「三重県 デジタル社会の未来像」(抜粋)。全文はhttps://www.pref.mie.lg.jp/common/content/001005138.pdfよりダウンロードできる

    未来像の取りまとめにあたっては、行政や有識者だけで方向性を考えるのではなく、県民の皆さんが考える「未来の三重のありたい姿」に基づいて未来像を明確にしたいとの思いから、縦に長い三重県の各地に赴き、グループインタビューを実施、インタビューで得られたご意見も踏まえて参加型のオンラインワークショップを実施するなどして、県民の皆さんの声を集め、整理していきました。

    インタビューには中濵も同席させていただきましたよ! インタビューに参加した県民の皆さんが、未来やデジタルについて感じていること、期待していることを直接聞くことができ、とてもいい経験になりました。皆さんが語るそれぞれの夢がまぶしくて、DXでそれを叶えることができたらなんて素晴らしいだろうと思いました。

    また、グループインタビューやワークショップ等、未来像の取りまとめのプロセスや、三重県内で取り組まれているDX事例等を収録した動画「はじまる はじめる みえのDX ~みんなでつくるデジタル社会~」も制作し、同時に公開しました!

    県民の皆さんの、デジタル社会の未来に対する声も収録されていますので、是非一度ご覧ください。
    ※下のYouTubeリンクから視聴できます

    これらの動画や未来像を多くの方に周知し、県民の皆さんがデジタル社会の未来について考えるきっかけとしていただくことで、よりデジタルを身近に感じてもらえるよう取り組んでいきます。

    大変だけど大きなやりがい

    さて、ここからは、連載の締めくくりとして綴ります。

    はじめに、三重県庁で1年間働いてみて、気づいたことを語らせてください。

    まず、県職員はすごい! です! 何より、責任の重みが学生時代とは段違いでした。自分が下した決断のひとつひとつが、ダイレクトに県民の皆さんの満足や幸福実感に繋がることが多いため、いついかなる時でも気が抜けません。

    業務によっては、その人の人生を左右するような重大な決断を職員が下すことがあるとも聞いています。学生時代は、少しさぼったところで、迷惑をこうむるのは未来の自分くらいなものなので、おおざっぱにのんびりと過ごしていましたが、自己責任では済まされないところが、県職員の大変なところだと感じました。

    次に、県職員として一人前に働いていくには、たくさんの能力が必要だと気づきました。

    まずは「思考力」です。学生時代も、例えば歴史や社会、政治を学んでそれなりに「こういう社会にしたらいいんじゃないか」などと考えることはよくあったのですが、その頃のように自由にただ考えることと、仕事として、費用面や人的リソース、実現可能性、社会的意義など様々なことに配慮しながら効果的な具体的取り組みを考えることでは、脳の動かし方が全く違うと感じました。

    さらに、「説明力」も必要です。県職員としての仕事は議会を通して県民の皆さまに説明できなければならないので、「こうすれば何となくいいんじゃないか」というような適当な説明ではいけません。ほかにも、自分の考えを誰にでも伝わるようにする「文章力」、他部局や事業者と渡り合うための「調整力」、いつでも必要な「コミュニケーション力」など、たくさんの能力が必要です。

    THE怠けた大学生だった中濵から見ると、県職員は本当に大変ですが、その分やりがいも大きいと思います。どの部署にいても何の業務をしても「県民のため」に頑張ることが出来るため、ブレないやりがいが持てるのが良いところですね。私もひとりの県職員として、三重県に住む方たちのために引き続き頑張りたいと思います。

    最後に…

    さて、中濵の次年度の目標は、庁内にデジ局の存在をアピールしていくことです。

    庁内にはまだまだデジ局が何をしている部局なのか知らない方も多いと思うので、どんどん売り込みをしていきたいと思っています。庁内で「デジタルでわからないこと、よくしていきたいことがあるときはデジ局に頼ればいい!」というような共通認識が生まれるように頑張りたいです。

    そして、そんな頼れるデジ局にしていくためにはデジ局の職員である中濵自身が知識やノウハウを持つ必要があると思うので、自身のスキルアップについても注力して取り組んでいきたいです。

    まだまだ未熟な中濵ですが、4月からの2年目は今よりもっと成長できるよう、日々励みたいと思います。

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    伊勢神宮の神宮杉のように大きく、たくましく成長していきたい!(神宮杉は三重県の木)

    ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました!

    “三重県流「あったかいDX」の全記録~新卒入庁職員の成長ストーリー~”は今回の記事で最後となりますが、三重県の「あったかいDX」は終わりません

    これからも、三重県の「あったかいDX」にご注目・ご期待ください!

    (終)

    ☆ 本連載の記事一覧

     自治体通信への取材依頼はこちら

    三重県 デジタル社会推進局のプロフィール

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    デジタル社会推進局のメンバー。キックオフ(2021年4月1日)の際の記念写真(写真撮影時のみマスクを外しています)

    三重県デジタル社会推進局では、デジタル時代を生き抜くために、あらゆる人々が家庭・職場・地域それぞれの場所において、新しく何かにチャレンジできる時間を創出できるよう「みんなの思いを実現する『あったかいDX』」をミッションとして、「誰もが住みたい場所に住み続けられる三重県の実現」を目指し、圧倒的なスピードでデジタル社会形成を推進中。2021年4月創設。50人体制。
    <連絡先>059-224-3086

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