「公務員のリスキリング(職業能力の再開発、再教育)」という言葉が注目され始めています。おもにDX人材育成の観点から語られることが多いですが、「“まち”をより良くしていくには自治体職員が自ら『学びたい』『おもしろそう』と感じたことを学び続け、リスキリングしていくことが大切だと感じます」と話すのは、糸島市(福岡県)職員の岡 祐輔さん。
岡さんは歯科大学中退後、自治体職員に。その後、本業の傍ら大学院に通学し、MBAを取得。博士課程にも進み、今春には博士号を取得するという、まさに「半生そのものがリスキリング」と言える自治体職員。学びの成果を仕事に活かしてEBPMに基づいた「糸島マーケティングモデル」を推進し、数々の賞も受賞しました。
そんな岡さんに「経験に基づいた、自治体業務に活かせる実践的リスキリング」を連載してもらいます。
「#1:自治体業務に活かせる実践的リスキリングとは?」より
「#2:公務員版“自分に合ったリスキリング”の見つけ方」より
「#3:スキルの選択方法」より
糸島市 経営戦略部企画秘書課 行政改革推進係長/MBA(経営修士)/Ph.D(学術博士)
2003年に糸島郡二丈町(現・糸島市)に入庁。民間の経営手法を公共経営に活かすため、仕事の傍ら、九州大学ビジネススクールに飛び込み、MBA取得。九州大学大学院博士課程で経済地理学を専攻・修了し、2023年3月に博士号を取得。2023年4月より現職。
- 受賞歴
2015年:QBSビジネスプランコンテスト準優勝
2016年:内閣府地方創生☆政策アイデアコンテスト・地方創生大臣賞
2017年:内閣府地方創生☆政策アイデアコンテスト・帝国データバンク賞
2018年:HOLG地方公務員アワード賞、QANアワード最優秀賞
■ 著書紹介
※書名をクリック・タップすると版元の著書紹介ページに移動します。
『スーパー公務員直伝! 糸島発! 公務員のマーケティング力』(学陽書房)「アイデアがあってもどうせ組織では何もできない」など、これまで政策アイデアの作り方や実現方法に悩んでいた方に、経営学、特にマーケティング手法をベースにした政策アイデアや実現方法を自治体の事例に沿って解説。1年目の新人職員はもちろん、若手・中堅職員・ベテラン・管理職問わず、新しいことに挑戦したい方ならどなたにとっても仕事の羅針盤となる一冊。
『地域も自分もガチで変える! 逆転人生の糸島ブランド戦略』(実務教育出版)
福岡県の最西端に位置する「糸島市」。海があるだけ・自然があるだけ、だったまちが「行ってみたい」「住んでみたい」人気のまちへ。置かれた場所で挑戦しては壁に当たり乗り越えてきた公務員の実話。お役所仕事のイメージを覆し、「糸島ブランド」を発信し続ける著者が、若手公務員・若手サラリーマンへ、その手の内を明かす。
『ゼロからわかる! 公務員のためのデータ分析』(学陽書房)自治体職員の方々に向けて、自身のスキルひとつでデータを思う存分に活用できるようになるための考え方と方法やアイデアをとことんわかりやすく紹介。日々の実務で求められるアンケート、インタビュー、行政評価といった方法をより正確に、かつ効率的にすることはもちろん、その実践事例、今日から活かせるスキルが手に取るようにわかる!
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