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先進事例2019.10.10

【北海道・山形県・高山市】独自の観光策で魅力を発信(観光施策の事例)

【北海道・山形県・高山市】独自の観光策で魅力を発信(観光施策の事例)

独自の観光策

【北海道・山形県・高山市】独自の観光策で魅力を発信(観光施策の事例)

高山市 商工観光部 観光課 課長 川原 幸彦
北海道 経済部 観光局長 近藤 裕司
山形県 庄内総合支庁 観光振興室 主査 菅原 彰一

観光施策に取り組む高山市(岐阜県)、北海道、山形県ら3自治体の担当者の声を紹介していく。

※下記は自治体通信 Vol.14(2018年8月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

利用自治体の声

―『ONSEN・ガストロノミーウォーキング』を開催した経緯を教えてください。

昨年、岐阜県から当市内でのイベント開催の誘いを受け、奥飛騨温泉郷の平湯温泉観光協会に働きかけたところ、イベントに対して平湯地区の方々の熱意を受け、開催にいたりました。

―どのようなイベントだったでしょう。

奥飛騨温泉郷の平湯地区には自然探勝路や平湯大滝、ニリンソウなど自然が豊富にあることから、これらを結ぶ約10㎞のウォーキングコースを設定。

コース上では、「はんたい玉子」「シシ鍋汁」「飛騨牛串焼き」「漬け物ステーキ」といった地元食材による料理や飛騨の地酒、アルザスワインを楽しんでもらうとともに、ウォーキング終了後は平湯温泉に浸かって、心地よい疲れを癒してもらいました。

―今後、活かせる点はありますか。

当市は平成17年の市町村合併により2,100㎢を超える日本一広大な自治体となりました。市内には、温泉や食、自然などを有する地区が、平湯温泉以外にもあります。今回のイベントを経験したことによって、「今後高山市に観光客を誘客する新たなスタイルを発見することができた」と思っています。

―『Tastes of JAPAN』についてどのような感想をもっていますか。

プロジェクト第2弾の最初の地域として、半年間にわたり北海道の魅力を全国に発信してもらいました。多くの観光客に、国際線の機内食で道産の和牛や日本酒などを堪能してもらったほか、機内誌や機内ビデオ、空港のラウンジなどを通して、まだ知られていない北海道の魅力を伝えられたと思っています。 
 
「北海道ブランド」がさらに世界中へ広がり、より多くの観光客に北海道へ訪れてもらうことを期待しています。

―実施するにあたって、民間企業と共同で取り組んだ内容などがあれば教えてください。

プロジェクトの実施にあたっては北海道との包括連携協定にもとづき、共同記者発表会に高橋はるみ知事が出席。キャンペーン内容や道産食材の一部を紹介し、新しくなった「Tastes of JAPAN」のスタートを共同でPRしました。

北海道の次は、九州を取り上げると聞いています。九州は北海道と同じように自然や温泉・食など多様な魅力があります。このプロジェクトで、日本各地域の魅力が世界へと発信され、日本全体の誘客につながるといいですね。

―『ODYSSEY JAPAN』を実施した背景を教えてください。

現状、国際線定期便のない本県に、外国から観光に来てもらう方法として、他空港をゲートウェイとした旅行商品の販売が重要です。海外と直接つながっている羽田空港と当地域の庄内空港をつなぐ路線は、今後のインバウンド拡大のための重要な路線となっています。日本遺産に認定された出羽三山の精神文化や、鳥海山・飛島ジオパークのアクティビティ、「食の都庄内」と呼ばれる豊かな食文化は、欧米豪の嗜好をとらえることができます。私たちには、市場への効果的な情報発信と商品販売力のあるWebマーケティングが以前から必要だと考えていたのです。

―『ODYSSEY JAPAN』に対してどのような感想をもっていますか。 

民間企業の多岐にわたるセクションが連携して、商品企画・観光ルート開発、情報発信、商品造成・販売・催行までを一括して実施できる提案を受け、当地域への誘客に寄与するものと考えました。

まだ始まったばかりの取り組みですが、本県および当地域へ外国人旅行者が増加することを期待しています。

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