【静的・国産CMS】伝わりやすいWebサイトの運営は、CMSによる「標準化」がカギに
(とんがりクンCMS / NTTデータビジネスブレインズ)


※下記は自治体通信 Vol.64(2025年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
住民に対する「開かれた行政」が求められるなか、自治体ではさまざまな部局や附属機関などがそれぞれのWebサイトを運営し、情報発信を行っている。この状況について、情報システムの開発・販売を手がけるNTTデータビジネスブレインズの宮崎氏は、「各運営主体において属人化が進み、『伝わりやすいWebサイト』の運営に課題が表面化しているケースが少なくない」と指摘する。指摘の詳細や課題の解決策について、同氏に聞いた。

古いツールが使われ続け、ニーズに対応できないことも
―Webサイトの運営をめぐる自治体の状況を、どう見ていますか。
管轄下にある各運営主体のWebサイトにおいて、見やすさや情報の得やすさに大きな課題を感じている自治体が多く、品質担保の観点からサイト運営を一元管理したいと考える動きが増えています。その背景には、インターネット利用者が増え、Webサイトの技術的なトレンドも変化し続けている一方で、各運営主体において属人化が生じていたり、古い運用ツールが使われ続けていたりする事情があります。たとえば公立学校のWebサイトの場合、各校で特定の担当者が古いホームページ作成ソフトで構築し、長年運用し続けていることが多いです。この結果、退職や人事異動などによってノウハウが継承されず、誰もWebサイトの運営に関与できないまま、サイトが放置されてしまうといったことも起こっています。こうした事態を教育委員会が課題と捉えているのです。
―具体的に、どのような支障が生じているのでしょう。
Webサイトの見た目が古臭くなってしまうだけでなく、端末の画面サイズに応じてレイアウトを表示させるレスポンシブデザインや、視覚障がいをもつ方々にも情報が伝わるようにするアクセシビリティの担保といった昨今のニーズに対応しづらくなってしまうことです。ナビゲーションなどの導線設計がトレンドに合わず、必要な情報にたどりつきにくいといったユーザビリティの問題も生じえるでしょう。各校がバラバラなツールやレンタルサーバを使うことで、情報セキュリティ対策の一元管理ができないことを教育委員会が課題に感じていることもあります。
―そうした問題はどのように解決できますか。
専門的な知識がなくともWebサイトを管理・更新できる「CMS*」というシステムを活用することで、解決を図れます。たとえば当社の『とんがりクンCMS』は、複数のWebサイトを一元管理できるため、組織や担当者が異なっても、デザインやアクセシビリティ対応などをフォーマットにより「標準化」できます。「スマホ向けのレイアウトを自動生成できる」「承認ワークフローを設定できる」といった便利な機能やセキュリティ対策も充実しており、Webサイト運営のトレンドやニーズを幅広くカバーしています。
『とんがりクンCMS』は、直感的に利用できる操作性の高さも大きな特徴です。
*CMS : content management systemの略。テキストや画像などのデジタルコンテンツを統合・体系的に管理し、配信など必要な処理を行うシステムの総称
操作性の高いUIにより、属人化の解消を目指せる
―詳しく聞かせてください。
運営担当者は、Wordを使うような要領でテキストの入力や画像の配置などを行え、手軽にWebサイトの更新・公開を行えます。『とんがりクンCMS』は、ITの専門的な知識がない現場担当者でも簡単にWebサイトを運営できることを目指し、当社が開発したシステムです。平成25年のリリース以降も、ユーザーの声をUIに反映し続けてきました。導入自治体からは、「マニュアルがなくても使いこなせるため、属人化していたWebサイト運営に誰でも参加でき、よりスピーディにコンテンツを充実させられるようになった」といった評価もいただいています。
―自治体に対する今後の支援方針を聞かせてください。
テンプレートや管理画面のカスタマイズといった伴走支援も行いながら、自治体のニーズに合ったWebサイト運営をサポートします。職員向けの「庁内ポータルサイト」の構築といった活用方法も提案できます。『とんがりクンCMS』は、管理するWebサイトの数が増えてもライセンス費用が変わらない点も、複数サイトの一元管理を考える自治体から評価されています。ぜひご連絡ください。


設立 | 平成15年9月 |
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資本金 | 7,000万円 |
売上高 | 51億300万円(令和5年度) |
従業員数 | 288人(令和6年4月1日現在) |
事業内容 | 情報システムに関する企画、開発、運用、教育並びにコンサルティングなど |
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