岸和田市は、国立研究開発法人理化学研究所 革新知能統合研究センター 目的指向基盤技術研究グループ認知行動支援技術チーム(チームリーダー 大武 美保子博士)と有限会社 野花ヘルスプロモート(代表取締役 冨田 昌秀)と協力し、「遠隔会話システムを用いた新しい社会参加とその認知機能向上効果に関わる実証研究」について共同研究を行うことになった。
国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター 目的指向基盤技術研究グループ認知行動支援技術チームは、高齢者の認知機能低下を予防するために、認知予備力を高める認知行動支援技術を重点的に開発や写真を用いた会話支援技術『共想法』に立脚した会話支援技術を開発し、人間の認知面、心理面に与える影響を評価するなどの研究を行っている。
○共同研究課題名
「遠隔会話システムを用いた新しい社会参加とその認知機能向上効果に関わる実証研究」
○共同研究内容
共想法アプリケーションの高齢者への効果を明らかにすること、及び地域での効果検証を通して遠隔システムを用いた地域包括ケアシステムの中での新しい社会参加の可能性を模索することを目的とする。
岸和田市在住の認知症のない高齢者から介入プログラム参加を募り、ランダム化比較試験を行う。介入群は、アプリケーションを用いて自宅で他の参加者とのグループ会話プログラムを定期的に行い、その認知機能への効果を非介入群と比較することで検証する。加えて、遠隔で実施する会話プログラムが、孤独感など高齢者の社会的健康に寄与するかを明らかにする。