住民との共創・交流や子育て支援施設などだけでなく、関連する行政機能を同じ施設に配置することで住民ニーズへのスムーズに対応すべく、地域拠点となる複合施設を整備する自治体が増えています。今回は自治体の複合施設の最新事例を2件ご紹介いたします。
茨木市文化・子育て複合施設「おにクル」
茨木市文化・子育て複合施設「おにクル」は、2015年に閉館した茨木市市民会館の跡地活用として「育てる広場」をキーコンセプトに整備され、ホールや図書館・子育て支援・市民活動センター・プラネタリウムなど、多くの機能が入っています。
施設名称は市民公募で決められ、まちの様々なところで目にする鬼のキャラクター「いばらき童子」を見て、「怖い鬼さんも楽しそうで来たくなっちゃうところ」という意味を込め「おにクル」と名付けられました。
今回、「おにクル」内の子ども支援センターには、3か所の異なる施設で執務をしていた子育て支援課約80人を超える職員が一堂に会し、妊娠から出産・子育てまでの切れ目ない支援や各相談窓口をワンストップで提供しています。
子育て支援課の執務エリアにはフリーアドレスが導入され、執務室内に業務内容に応じて働く場所を選択できるようになりました。例えば窓際には入力作業などに適した集中しやすいカウンター席、さらに打合せが即座にしやすいようミーティングエリアも複数配置されています。これにより、多職種の職員が、さまざまな時間・場所でミーティングができ、スムーズな情報共有が可能となりました。
君津市 清和地域拠点複合施設 おらがわ
君津市清和地域拠点複合施設 おらがわ は、地域拠点となる複合施設として2024年1月にオープンしました。学校統合により空き校舎となった旧秋元小学校を改修し活用されています。施設愛称の「おらがわ」には、清和地域の方言で「私たちの」という意味をもつ「おらが」という言葉と、清和の「和」・人々の「輪」・循環の「環」という3つの「わ」を組み合わせています。この3つの「わ」によって、多様な人々が活動・交流することにより地域の活性化、持続可能な地域づくりを目指しています。
本施設は、清和地域市民センター・清和地域活性化センター・清和公民館・清和こども園の4つの施設が一つの建物に複合化された施設です。出張所機能である清和地域市民センターでは本庁に行かずとも窓口手続きができたり、公民館機能では日頃の地域活動の拠点となる諸室を利用できたり、こども園では継続的な入園だけでなく一時預かりの利用も可能となっています。
そして地域活力創造機能としての「せいわべーす」では、コワーキングとしての利用だけでなく市職員や市民・地区外の人々など様々なプレイヤーが集い共創していくことで、君津市及び清和地区の活力を創造し交流を生んでいくことを狙いとしています。
コワーキング・複合施設の事例が多数掲載
コクヨの官公庁ウェブサイトでは、茨木市文化・子育て複合施設 おにクル、君津市 清和地域拠点複合施設 おらがわの事例を含む、自治体事例を多数ご紹介しています。
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